昨日は一風変わった古本屋さんが来店された。古本屋というか、とある企業の古書部にお勤めの方、というのが正確な言い方か。そう、会社の中に「古書部」という部署があり、そこの責任者「古書部長」が店に来られた。個人商店が多い古本屋だが、神田などには多い法人化し「会社」として営業している、という意味ではない、とある大手の会社の中に「古書部」というのが存在するのだという。 どんな会社か?それは金融機関、はっきり言えば銀行の中に古書部、というのが存在しているのだという。銀行はお金を貸すさいに「担保」をとる。通常は土地や建物などの不動産だが、例外として、自動車、絵画、古美術品のどを担保にお金を貸すこともあるという。そこの銀行の頭取は部類の古本好きで、古本を担保にお金を貸し、結果、返せない方からの担保である貴重な古書が、大量に銀行の金庫に集まったのだという。 古本屋に買い取ってもらう、という案も普通に出たのだ