夏時間、EU市民が「ノー」=日本の導入議論に逆風 2018年09月01日16時57分 フランス北部セルジーで、メンテナンスのためのはしご(中央奥)が設置された巨大時計=2015年3月(AFP時事) 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会が現行の夏時間制度の廃止を加盟各国に提案する。欧州委は当初、制度変更に慎重だったが、意見公募で8割超の圧倒的多数の市民が健康への悪影響や交通事故増加などを理由に「ノー」を突き付けたことで流れが決まった。 【サマータイム】本当にやる? 数十年にわたり夏時間を実施してきた欧州の方向転換は、2020年の東京五輪・パラリンピックでの暑さ対策として導入を検討している日本の議論には逆風となりそうだ。 欧州委が夏時間の存廃に関し7~8月に実施した調査で集まった市民の意見は約460万件。意見公募では過去最大数だった。うち84%が、3月に時計を1時間進めて夏時間とし、