【本学研究者情報】 〇大学院医工学研究科 教授 永富良一 研究室ウェブサイト 【発表のポイント】 換気の悪い混み合った屋内では、二酸化炭素濃度の上昇が日中の眠気の原因となると言われているが、因果関係は不明だった。 二酸化炭素濃度を厳密に制御した環境下で調べた結果、二酸化炭素が眠気を引き起こしている確かな証拠は得られなかったが、客観的な眠気の指標として使用されている脳波が、低濃度でも二酸化炭素の影響を受けていることが示された。 車内など密閉された空間で眠気の指標として脳波を測定する際は、環境の二酸化炭素濃度を考慮するべきことが示された。 【概要】 換気が悪く混み合った屋内では、しばしば眠気に襲われることは、誰もが経験しています。室内の高くなった二酸化炭素濃度が日中の眠気をひきおこすと言われていますが、環境中の二酸化炭素濃度と日中の眠気との間の関係を、厳密に測定した研究は、これまであまり行われ