である。 京都市条例は、平成23年2月に伏見酒造組合から、市や市議会に条例制定の要望書が提出され、これを受けて、議員提案により、制定された。4条から構成され、「本市の伝統産業である清酒・・・による乾杯の習慣を広めることにより,清酒の普及を通した日本文化への理解の促進に寄与すること」(1条)を目的とし、市の役割(2条)、事業者の役割(3条)及び市民の協力(4条)を規定している。 〇 こうした乾杯条例制定の動きを推進した団体として、「日本酒で乾杯推進会議」があった。この会議は、「日本酒造組合中央会が推進役となり、”日本酒で乾杯”をキャッチフレーズに、日本酒を通して日本文化を広く啓発することを目的」として、平成16年6月に設立された。なお、同会議は、「140を超える地方自治体で地元の日本酒等による乾杯条例が制定され、また、10月1日日本酒の日に『全国一斉日本酒で乾杯!』イベントが全国的に開催され