(文・万年ダイエッター) あなたは誰かに「働くことの意味」を問われたことはあるだろうか? 私はある。しかも、だいぶ唐突に。 それは2月のこと、取引先に向かおうと地下鉄に揺られていた。花粉で朦朧としながらスマホを眺めているとLINE通知がぽこっと現れた。 “お久しぶりです。今色んな人に聞いているんですが 働くことの意味ってなんだと思いますか??” 以前ひきこもりや不登校の当事者イベントで知り合い、妙なハイテンションで意気投合、朝まで飲んだ勢いでLINE交換した青年からだった。 以来、やり取りはなく、これが初めての連絡。一瞬「新手の詐欺?」「宛先間違い?」なんて言葉が頭をよぎったが、質問の答えを返すことにした。 実は「働くことの意味」は、私自身、ずっと自問自答していることだ。 大学卒業後、私は希望の職業に就職。順調な社会人生活をスタートし、「頑張る自分」に酔っていた。その職業はやりがい搾取が横