結論から言って、もうダメだということが発覚した。もうダメだ。もうおしまいだ。もう死ぬしかない。とにかく人生が終わったんだ。僕の人生ってなんだったんだろう。生きているけど死んでいるじゃないか。 生きているだけでいいという話を聞くけど、本当にそうなのだろうか。 たとえば、身体の自由を奪われても生きていたいのか。たとえば、植物人間のようになって延命措置をうけていても生きていたいのか。たとえば、なにかの病気で自分が自分と認識できなくなっても生きていたいのか。 もちろん、これが意地悪な問いかけだというのはわかっている。でも、そう思っちゃうんだ。ダメだダメだダメだ。僕という人間そのものがダメなんだ。生きているほうがおかしいんだ。世のことわりに反している。そんな言葉が頭のなかを支配する。 愛される人生を送りたかった また眠れずに朝を迎えた。新聞配達のバイクの音が聞こえる。僕はダメだ。外で子どもたちの声が