「赤ちゃんのころの恥ずかしい写真をSNSから消してほしい」。そんな理由で、オーストリアの18歳の女の子が、両親を訴えたことが報じられ、話題となった。 海外メディアの報道などによると、両親はネット上で、500枚以上の娘の写真を友人に公開した。両親は彼女のオムツ交換やトイレトレーニングの写真も投稿していた。彼女は画像を削除するよう何度も両親に頼んだが、拒否されたという。 一方で、彼女の父親は、写真を撮影したのは自分だから、写真の著作権と配布する権利は自分にあると主張しているという。日本でも、フェイスブックなどに自分の子どもの写真を投稿する人は少なくない。もし同様の争いが起きた場合、どんな法的問題が考えられるのか。影島広泰弁護士に聞いた。 ●親であっても、プライバシー侵害にあたる可能性がある 「もし同様のケースが日本で起きた場合、子どもの請求が認められる可能性はあると考えられます。 『赤ちゃんの