お盆の時期、家族と遠方に出かけた子どもたちも多いことだろう。きっと素敵な思い出ができたにちがいない。 あと一週間もすると、学校の再開が近づいてくる。夏休み明けには子どもの自死が多発することから、「学校がツライ」「学校に行きたくない」といった子どもたちの気持ちを察知して受け止めようという動きが、ここ数年で拡がっている。 一方で、夏休み中に一部の子どもたちが「おうちがツライ」「家族がムリ」といった状況に直面していることは、まったくと言っていいほど話題にのぼらない。いまもどこかで、子どもたちが苦しんでいる。 ■学校の長期休業と家庭の虐待画像はイメージ ※「無料写真素材 写真AC」より 今年1月24日、千葉県野田市立の小学4年女児(10歳)が父親からの暴行により、自宅で短い生涯を閉じた。校内アンケートで「お父さんにぼう力を受けています」と父親からの虐待を訴え、児童相談所に一時保護されながらも、最終