息子の同級生の母たちにばったり出会うと、「そろそろやな」、「また行事が終わったな」と言い合うのが最近のお決まりになっている。長い人では保育園時代からの付き合いであるから、十年を超えて、互いの子どもの成長を見守ってきた。まだ歩くこともままならない乳幼児の頃から知っている子どもたちが、来春には小学校を卒業する。これは、我々母親たちにとって大きな区切りのようなものだ。いや、他の人たちがどれだけそう思っているか定かではないが、なんとなく身構えているのはわかるし、少なくとも私にとっては、とんでもなく大きな区切りなのだ。 確かに、保育園を卒園する時にも、万感の思いはあった。初めての育児に悩み、疲れきっていたあの頃は、保育園の先生のひと言や、子どもの咳やくしゃみや発熱にいちいちビクビクしていたものだった。つまり、あの頃、私たちの誰もが新米の母親であったのだ。保育園の卒園は、そんな新米だった私たちが、育児