上司に「無能」や「給料泥棒」などパワーハラスメントにあたるメッセージを送ったとして、奈良県は28日、中和土木事務所に所属していた男性主査(49)を減給10分の1(2カ月)の懲戒処分とした。県によると、部下から上司へのパワハラ事案での懲戒処分は初めて。 県によると、男性主査は令和5年5~10月、携帯電話で計101回にわたり、「無能」や「給料泥棒」「見た目通りのポンコツ」など誹謗(ひぼう)中傷や脅迫する内容のメッセージを上司に送信した。上司が同年7月、人事課に申告し発覚した。 男性主査は当時の職場の業務に関する経験や知識が豊富だったといい、「上司に対する不満があり、驚かせようと思った。自身の認識が甘かった」と反省の言葉を述べているという。県は監督責任として、当時中和土木事務所所長だった男性(53)も厳重注意とした。 また県は、請求書のコピーを加工し、紛失した原本の代わりとして差し替えたとして、