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ブックマーク / honz.jp (3)

  • 当事者対抗主義という病『法廷に立つ科学』 - HONZ

    科学者も法律家も仮説からスタートする。しかし、法廷と科学の世界はそれぞれがまったく異なった伝統を代表していて、科学による真実の追求と、正義に仕える法制度のあいだに衝突が起こるのはもはや避けられない、永遠の命題である。法律家と科学者はお互いのことを「誤りはそれが真理を含めば含むほど危険である」とかつて表現されたような、古くからいわれる知の罠の餌として見ているかもしれない。 目指すもの、お作法、人間の種類、何もかもが違う科学者と法律家が、密接に絡み始めた理由は、科学と技術の急速な進歩にある。私たちはトースター、スマートフォン、遺伝子検査キットが何で作られ、どのように動き、どんな影響を与えるか、さっぱりとわかっていない。与えられた便利さを享受するために、道具として使いこなすだけで精一杯で、利便性の背後にある細分化され複雑していく科学技術を理解する余裕はない。 同様に陪審員として仕える市民が科学

    当事者対抗主義という病『法廷に立つ科学』 - HONZ
    meganeyamada
    meganeyamada 2015/12/01
    アメリカドラマでも良く見る光景。科学者の権威を信じるのではなく、科学的な事実に基づいて客観的に判断する、って言うのは簡単なんだけどね。
  • 『量子力学で生命の謎を解く 量子生物学への招待』 生命は量子の力を利用しているのか? - HONZ

    量子力学が描き出す世界はあまりに奇妙だ。量子は波であると同時に粒子であり、壁をすり抜けることができ、いったんペアになった粒子同士はどれだけ遠く離れていても瞬時にコミュニケーションが取れるというのだから、すんなり納得することのほうが難しい。どれだけ信じ難くとも量子力学を支える科学的証拠はゆるぎなく、論理的にも強固である。DVDもMRIもスマホも量子力学がなければ実現しない。 現代生活に欠かせない存在となった量子の力は、最先端テクノロジーによって初めて活用可能となったのだろうか?そうではないという事実を突きつける現象が、あちこちで報告され始めている。渡り鳥が進むべき方向を知るためにも、植物が光合成を行うのにも、酵素がその能力を発揮するのにも、量子の世界の法則が重要な役割を果たしていることが明らかになったのである。つまり生命は、人類が20世紀になったやっと気がついた、量子的性質を長い進化の間に巧

    『量子力学で生命の謎を解く 量子生物学への招待』 生命は量子の力を利用しているのか? - HONZ
    meganeyamada
    meganeyamada 2015/10/15
    最終的には生物に限らず全ての化学反応について量子的な解釈が成立し、科学は限りなく真実に近い事実の積み重ねではなく真実そのもになるのだろうか。
  • 『不健康は悪なのか』はスゴ本:健康をモラル化する社会 - HONZ

    今週日曜日に行われた、HONZイベント@d-labo二子玉川。終了間際の質問コーナーにて、観客席にいた一人の眼光鋭い男性から『不健康は悪なのか』というを紹介された。その男性の口からは、次々に知る人ぞ知る名著の名前が飛び出し、HONZメンバーもたじたじに。聞けば、スゴブログでおなじみのdainさんであるという。イベント終了後すかさず交渉に入り、レビューを寄稿していただきました。(HONZ編集部) べようとするケーキを奪って「あなたのためだから」と言い放つ(終業ぎりぎりでドサッと仕事を渡すバージョンもある)。強く印象づける目的としては、このCMは大成功だ。心ざわつく嫌なメッセージとして、絶対忘れないから。人の為と書いて、いつわりと読む。これは、善意の皮を被せた、人をコントロールする言説だ。 書を読み進めているあいだ、何度もこの「あなたのためだから」が頭をよぎる。おっぱい育児を推進する全

    『不健康は悪なのか』はスゴ本:健康をモラル化する社会 - HONZ
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