先日、XC-2 の納入式典に出席した北沢防衛相が、「防衛省が開発した航空機の民間転用を推進する」と発言した由。 それで生産機数が増えてコストダウンや産業基盤の維持につながれば、それ自体はおおいに結構な話。ただ、「高速性能という売りがあるから売れるんじゃね ?」なんていう類の発言をネット上で見ると、「ちょっと待った」と袖を引っ張りたくなる。 以前にも似たようなことを書いたけれども、なにも軍用機に限らずその他の商品も含めて、「性能が優れているから売れる」「技術的に優れているから売れる」とかいう単純な話にはならない。 たとえば家電製品でもデジタル製品でもクルマでも、買った後で修理などのサポートをちゃんとしてくれるメーカーの方が安心できるし、そういう保証がないメーカーでは安心して手を出せない。実際、販売不振に耐えかねて日本市場から手を引いてしまった自動車メーカーがあった。放り出されたユーザーはどう