伊豆諸島の御蔵島でこの20年間、猫が大量繁殖している。もともと島外の人間が島に持ち込み、野生化したものだ。島を世界最大の営巣地としていた海鳥、オオミズナギドリが猫に捕食され、壊滅的な被害が出ている。生態系への影響も大きい。「害獣」になってしまった猫を捕獲し、島外で暮らせるようにしようと奮闘する人たちがいる。その取り組みを追った。(ジャーナリスト・秋山千佳/Yahoo!ニュース 特集編集部) 東京・人形町のビルにある保護猫カフェ「たまゆら」。うららかな陽光の照らす店内では14匹の猫たちが、うたた寝したりじゃれ合ったりして過ごす。のんびりした空気は近隣のビジネス街とは別世界のようだ。だが、新型コロナウイルスの影響で約2カ月間の休業を余儀なくされた。休業は猫にとってもありがたくないことと店長の今場奈々子さんは語る。