レスポールカスタム。1954年、レスポールモデルの上位機種として発売されたギターです。時期としては、それまでの”ポップス”の基準であるジャズ・カントリーをベースとしたジャンルからロックへと移り変わる時期。ロック以前のトップギタリスト、レス・ポールのシグネチャーモデルであり、レス・ポール自身としてもギブソンとしても新製品で話題性を狙ったところもあったのかもしれません。 オールブラックのオールマホガニーボディとゴールドハードウェアはTVでタキシードなどでプレイすることが多くなっていたレス・ポールのスタイルに合わせたもの。真っ黒なエボニーフィンガーボードは、当時の解像度が低かったTVでもレスの運指がはっきりと見えるように考慮されたものでした。 そんな優雅でオールブラックなギターはブラックビューティと呼ばれました。1968年にレスポールモデルが復活した際にもラインナップの1つとしてカスタムが作られ