時々ニュースやtwitterで「子供の方が放射線の感受性が強いので、子供の方を注意して守るべき」みたいな論調を見かけます。 確かに細胞分裂が盛んな子供の方が、染色体がゆるんでいる状態になっている時間が長いので、その間は言わば、甲や防具を脱いだ状態ですから放射能の攻撃を受けやすい状態ではあります。また、体積も増えていますからその分アタックされやすいとも言えます。 だからといって、子供の方が放射能に弱いわけではありません。 一番わかりやすい例は、子供って癌にならないでしょ。 子供癌保険なんて聞いたことありますか?(あるかもしれませんが…) まず、最初に癌発生のメカニズムについて簡単に説明します。 癌はDNA傷害からDNAに変異が発生し、さらにDNA修復機能を免れたものが発現蛋白質に異常をきたして、それらが積み重なって癌になります。 但し、癌化を引き起こすDNA変異は全ゲノムの0.0002%程度