去年の五月頃の話(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20050510#p5)からつづくんだけど、なんでまた「東京ヘッド」かという話だ。大塚ギチ氏については前述のとおりこの本でしか知らないし、東京ヘッドはバーチャ的な重要さでほかの書籍から抜きん出ているわけでもなかった。東京ヘッドが残ったのは、それがゲーセン小説に近い形態の本だったからだ。ゲーセン小説の類はとにかく少ない。「東京ヘッド」を除いたら、田尻智「パックランドでつかまえて」くらいしか思い当たらない。そういうのがあれば読みたいとずっと思ってきたし、いまでも思っているが、見つけるのがむずかしい。で、「パックランドでつかまえて」は良著ではあるんだけどなにぶん昔のことだから読んでおもしろかったけど困った。世代がひとまわり上。おれの知ってるゲーセンの話ではない。そのひとまわりぶんで、タイトルが置き換わって技術が革