夕方なんか食い物でもスーパーマーケットに買いに行くかと小道を歩いていると、行く手を猫がゆっくりと横切るのだが、猫めこちらの顔をちら見て「おまえさんも不幸なやつだね、くく」と笑っていた。いかんなこれは。猫めいったいどういう料簡なのか。それとも俺はいかれてしまったのか。どっちなんだいと問いつめに猫の尻を追うのだが、猫はさして走り去るふうもなく見知らぬ家の柵をするりと抜けてからゆっくり振り返り「ばーか」と言って消えた。がその苦笑だけが残った。そうか。そうだよな。しかたがない。それからなにが不幸だよ糞と思いつつ一人ぼんやり歩くと道脇に露草が光るように咲いている。彼岸花の季節に露草が咲いているのかよとつぶやくと「悪いかよ」と露草は答える。おまえまで言うか、露草。いや悪くはなさ。雑草っていうのはそういうものさ。鳳仙花みたいなもんじゃないしな。露ならぬ霜が降りるまで咲いてな。「本懐だ」と露草は答える。勝
9月22日に開催された「東京ゲームショウ・フォーラム」で,ゲーム・メーカーの現役プロデューサや映画監督らが,日本のゲーム業界を取り巻く問題点を語るパネルディスカッションが開催された。カプコン開発統括編成部の竹内潤部長は「間近に迫る次世代ゲーム機競争は,いわばゲーム業界のW杯。これまでの開催地は日本だったが,今回は北米だ。日本メーカーはAwayで勝利できるだろうか」と問題を提起した。 セッションには,カプコンの竹内氏,バンダイナムコゲームスコンテンツ制作本部Bプロダクション第三チームの稲垣浩文チーフプロデューサー,映画「ALWAYS三丁目の夕日」やゲーム「鬼武者3」のオープニング・ムービーの監督であり,VFX(Visual Effects)の日本における第一人者である白組の山崎貴監督が参加した。 伸びる北米・欧州,足踏みする日本 最初にプレゼンテーションを行ったカプコンの竹内潤氏(写真1)は
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