Tweet 大船渡市三陸町吉浜の吉浜川河口付近で「津波記念」と彫られた大きな「津波石」が見つかった。地元住民によると、明治か昭和の三陸大津波で海から運ばれてきた石で、かつては津波記念碑として置かれていた。しかし、道路工事の際、埋没したという。東日本大震災の津波はその道路を破壊し、崩れたのり面から一部が露出。発見した住民たちは、偶然現れた津波の歴史を伝える貴重な石の保存を求めている。 津波石を発見したのは近くに住む※木沢(はのきざわ)正雄さん(82)、柿崎門弥さん(81)、木川田平三郎さん(78)、木村正継さん(64)。木村さん以外は幼い頃、津波石の周辺でよく遊んでいたという。 6月8日、津波石のことを思い出し周辺を訪れた。石の上にあった市道は今回の津波で無残な姿に。落下した橋より少し海寄りの砂から一部が出た石を見つけた。 3人の記憶から「この石に間違いない」と判断。2時間かけて周辺を掘った