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ブックマーク / blog.szk.cc (6)

  • 「みんな知っていること」

    世の中には、色んな事情で「明るみに出ないこと」というものがある。たとえば、不正に関わることだ。不正というのは悪いことだから、暴かれない限りまずおおっぴらにされることはない。だが不正が起きるのにもそれなりの理由があって、気がついたらその不正を前提に行動しないといけなくなるなんてこともある。「談合」なんてのはその一例だろう。 明るみに出ない出来事とは、要するに「公式的には事実でないが、非公式には事実である」ということだ。その存在を誰も認めることはないけど、ほんとうにそれが事実でないかのように振る舞うとバカを見るので、非公式な事実に基づいた行動が求められるようになるのだ。 そして大抵の場合、こうした非公式な事実は、それがあることを知っている人間には有利に働くか、あるいは知らないと損をするという性質をもつ。だから非公式な事実は一部の人によって独占されるのだけど、独り占めしすぎると、その恩恵にあずか

    「みんな知っていること」
  • こんな時だから大学生活を考える

    寒すぎた冬がまだ尾を引いているせいで桜も例年より遅め。震災の影響を直接には被っていないとはいえ、一部の商品はスーパーでも売り切れる状況では、「入学おめでとう」などとのんきなことは言えないのかもしれない。まして、長いスパンで考えれば景気停滞、雇用不安、グローバル化への対応など、あと4年もたてば社会人として自らも取り組んでいくことを期待されるお題が山積み。これなんて無理ゲー?となるのも致し方ないと思う。でも、大学に入れたということは、それだけで他にはないアドバンテージを手にしているということだったりする。基的には昨年のエントリで言いたいことは尽きているのだけど、今年も少しだけ「大学生活の使い方」について。 1.ともあれ図書館は財産だ 学生であるうちにしか許されないことのひとつに、大学図書館の利用がある。もちろん大学によって規模は違うし、卒業しても多少は利用できるケースも多いんだけれど、ともあ

    こんな時だから大学生活を考える
  • 自由であれ、と看守は言った

    「schola 坂龍一 音楽の学校」がすごく面白い。もともとはcommonsmart内で公開されているプログラムのようなのだけど、中高生(小学生も!)を「生徒」として迎え、ゲストらとの鼎談やセッションも加わる豪華な構成。10数年前、「Love Love あいしてる」が始まった頃、日のポップスを支えたミュージシャンたちをバックバンドに従えたKinki Kidsがめきめきと上達していくのを見ながら「きーっ」とか思ってた人は多かったろうけれど、それを凌ぐ贅沢さだ。 内容も、幅の広さがウリのcommonsmart版とは違い、バッハの平均律から和音、コードとその思想的背景をめぐり、ジャズ編では複雑化するビバップのコードからモード奏法、そしてフリージャズへ、という、ザ・教科書通りの展開。こうした一連の流れを、中学に上がる頃には父に聞かされていた僕にとっては、懐かしい気持ちもあり、あるいはもう少しウ

  • 大学には入ったけれど

    今日は勤務先の入学式。毎年のこととはいえ、春先のキャンパスの浮かれた感じは独特のものがあって、年々垢抜けていく新入生も、このときばかりは戸惑いの表情を見せながらサークル勧誘のチラシを受け取っている。ほほえましい光景なのだけれど、その一方で、すでに道に迷っているというか、大学に入って何をすればいいのか分からなくなっているんじゃないかと思える子もいる。せっかくなので、大学で何をすればいいのか、少し書いてみようと思う。 1. 友達なんかいなくてもいい いま、若い世代の間では、コミュニケーションが生活の中心になりつつある。その理由はいくつもあるのだけど、ともあれ周囲とつながりを維持できなかったり、そもそも誘われなかったりすると、生きていくのに大変不便だ、という強迫観念を持っている人が、それなりの割合で存在している。 でも一方で、大学というところは、基的には個人で履修プログラムを決め、個人に成績が

    大学には入ったけれど
  • ハッピーエンド症候群

    前島賢『セカイ系とは何か』の中で、とても興味深いと思ったのは、ゼロ年代後半のコンテンツたちへの批評だ。一方の極に、『CHAOS;HEAD』や『STEINS;GATE』、『15×24』、『428』、『デュラララ!!』といった作品を挙げ、これらを『ブギーポップ』シリーズから連なる、都市伝説と群像劇の復活であると位置づけ、他方の極に、『あずまんが大王』から続く『らき☆すた』、『けいおん!』、『生徒会の一存』といった「空気系」の作品をもってくる。特に後者においては、オタク的モチーフへの自己言及が、あっさりとオタクの自己肯定のために用いられている点が特徴的だと述べられている。 その評価の是非については、納得がいかないと言うより、「もっとこう見た方がいいんじゃない?」という感想があって、それがセカイ系評論と繋がるかどうか分からないのだけれど、これらの作品の中で、特に主人公のキャラがはっきり立っている作

  • リアル空間への回帰

    先週はFinali Fantasy XIIIのファーストインプレッションレビューをなんとか更新に間に合わせようとがんばったのだが、よくよく考えたらそんなにやりこむ時間などあるわけがなく、まだ4時間くらいしかプレイできていない。今年初めて見た、若手芸人に偉い師匠さんが公開だめ出しをして順位をつけるとかいう番組も、特に何か書くべきことがあるわけではない。悩んでいるうちにずいぶんたってしまったので、とりあえず来年の予想というか、次につながる現状分析でもしてお茶を濁そうかと思う。 個人的に興味のあることは?と聞かれると、最近は「リアル空間」と答えることにしている。もちろん、相手が僕に「ネットに詳しい人」みたいな役割を期待している場であってもだ。ショッピングモール調査なんかもその中に入っているけど、それがすべてということではない。大きく言えば「ネット以後に現実空間に関わることは、個人にとってどのよう

    リアル空間への回帰
    memoclip
    memoclip 2009/12/23
    Soul for Saleだ。
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