ブックマーク / onoesan.hatenablog.com (8)

  • イナバさんと春 - onoesanとなんやかんや。

    家から歩いて5分のところにあるコンビニに向かう途中で、イナバさんに会った。イナバさんは家の前に立っていた。 最初、その人がイナバさんだとわからなかった。イナバさんの家の前に、知らないオジサンが立っていると思った。 こちらに背を向けた小太りのオジサンが振り返って初めて、それがイナバさん人であることがわかった。 イナバさんの髪の毛は薄茶色に染められていた。風通しの良さそうな頭頂部で、薄茶色になった髪が心許なくフワフワと風にそよいでいる。 イナバさんだとわかっていたら道を変えたのに。 失敗したと思ったが、時既に遅し。ここでUターンをするのはあからさま過ぎる。ご近所付き合いのルールに反してしまう。 イナバさんは会社で偉い人らしい。だからと言って、近所では全然偉くない。なのに、なぜかとても偉そうな態度でいるから、私は日頃、イナバさんとはなるべく話をしなくて済むように気をつけている。 イナバさんはご

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    mendokusainoYADA
    mendokusainoYADA 2024/03/21
    やりましたねぇ!って一言にドキッ‼️としましたが、案外イナバさんも気付いて貰えて、声かけて貰えて嬉しかったのかも(o^^o)
  • おノエ、お金持ちと高齢出産に思う。 - onoesanとなんやかんや。

    onoesan.hatenablog.com 動物病院でたまたま出会ったお金持ちの女性の家の、シッターをすることになった。 30代後半のお金持ち、と勝手に見積もっていた彼女は、40代前半のお金持ちだった。大人の女性の年齢を当てるのは難しい。 外見の若さに反して感じられた、貫禄というか余裕は、もしかしたら40年以上生きてきた経験値に寄るものだったのかもしれない。 一方、実際の年齢に反して感じられる、彼女の見た目の若さ…髪や肌の美しさなどは、お金の力によるところもあるのだろう。 シッターもハウスクリーニングもデフォルトで頼む予定だったとのこと、やはり階級の違う人だなと、最初は思った。でも、そうではなくて時代の変化なのかもしれない。子育ても多様化している。 この年で頑張って産んだのだからもう十分、必要ならどんどん人の手を借り、周りの人に育ててもらおうと思っている…そんな風に話す彼女は、肩の力が良

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    mendokusainoYADA
    mendokusainoYADA 2024/03/14
    本当にシッターさんを当たり前にお願い出来ることはやはりお金持ちだなと思う大きなポイントですよね。みんなお願い出来るならお願いしたいですもの(^◇^;)それにしても素敵な奥様ですね。イメージが膨らみます(*^^*)
  • おノエ、お金持ちの事情を知る - onoesanとなんやかんや。

    onoesan.hatenablog.com 動物病院でお金持ちらしき女性と遭遇→→→車で家まで送る→→→お茶でも飲みませんかと誘われる→→→せっかくなのでと家にあがりこむ→→→女性からシッターを頼まれる、onoesanこと私だった… 動物病院を出てから1時間近く経つが、赤ちゃんは、時々あやしてもらうだけで、泣くこともなく抱かれている。 「実はこの子、未熟児で生まれて2カ月間ICU に入っていたんです。だから我が家に来てからまだ3ヶ月なんです」 色白の赤ちゃんは、私が的中させることができたくらい、5か月の赤ちゃんにふさわしい育ちを見せている。むしろ、大きいくらいだ。 「そうなんです。ミルクも規定量しっかり飲んでくれるし、夜もたくさん寝てくれるし、当にスクスク大きくなってくれてる…」 女性は赤ちゃんを愛おしそうに見つめた。 「産後、私が退院してから娘を迎えるまで2か月あったので、しっかり準

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  • 保育園で。着たい服がカゴに入ってなかったマコちゃんが納得してくれるまでの話。 - onoesanとなんやかんや。

    ※これはあくまで私の体験談をベースとした話です。保育方法をはじめとする諸々は保育園によって千差万別です。 お着替えのコーナーにマコちゃんが入ってきた。 マコちゃんはお洋服が大好きな2才の女の子だ。 お着替えが嫌いな他の子を尻目に、自分の着替えが入ったカゴをイソイソと棚から取り出し、まずはそこからママが用意した服をすべて、ポイポイと辺り一面にぶちまける。 その時のマコちゃんは、とにかくとても楽しそうなのである。 「せんせい!マコちゃん、お洋服いっぱい持ってるんだ〜。かわいいのいっぱい!なに着ようかな〜」 と、つぶやくマコちゃんの笑顔は最高に可愛い。 その時の私にできることは、ぶちまけた服の中にダンゴ三兄弟のピンクのTシャツか、パパが買ってくれた鯛焼き模様のシャツが入っていることを神様に祈ることだけである。 最悪、キノコ柄のピンクのTシャツがあれば何とかその場を収めることは出来るだろう。 (マ

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    mendokusainoYADA
    mendokusainoYADA 2024/03/04
    あー面白😆
  • おノエ、お金持ちのおウチを見た後が心配になる。 - onoesanとなんやかんや。

    onoesan.hatenablog.com 初対面のお金持ちらしき女性を家まで送ったら、家でお茶でもどうですか、と誘われた。 お茶でもどうですかと誘われたのに気分はすっかり「渡辺篤史の建もの探訪」、ステキなお宅を見学する渡辺篤史だった。 ワクワクしながら足を踏み入れた。が、リビングにたどり着いた時点で早くもおなかいっぱい、エンディングテーマが頭の中で流れそうになる。 たった10分、だけどもう、十分の撮り高だ。寝室やお風呂、子供部屋なんかは見せてもらわなくて良いだろう。まあ、そもそも見せてもらえるわけないけどね…。 そんなことを考えていたら大事なことに気がついた。 今日はあのCMがないじゃないか。 「渡辺篤史の建もの探訪」は私にとって、それだけでは成立しない。あくまで視聴後に必ず流れるCMまでがセットである。 せっかく素敵なおウチにいる気分だったのに、テレビを消した途端に現実に引き戻された

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    mendokusainoYADA
    mendokusainoYADA 2024/03/02
    お気に入りの茶葉。。どうしよう、そもそも私だったらって想像すら追いつきません笑
  • おノエの建もの探訪〜お金持ちの家に足を踏み入れる - onoesanとなんやかんや。

    onoesan.hatenablog.com お金持ちオーラを放つ女性の家に突然お邪魔することになった。平日の、お昼ちょっと前の出来事である。 高級な外車が並ぶ駐車場の奥に、2階建ての家が見える。築1,2年といったところだろうか。堅牢そうな外観、きっと憧れのヘーベルハウスだ。地震が来てもびくともしないだろう。 女性が玄関の取っ手を引くと、鍵を開けていないのに扉が開いた。家に誰かいるのだろうか。確かご主人は出張中で家にいないと言っていた気がする…そうだ、だからタクシーで動物病院に来たとかって… あれ?今、鍵開けました?つい、疑問を口をすると、キーレスなのだと教えてくれた。キーレス?そうです、これ、とスマホをかざしてみせる。そうか、最近は玄関の鍵もスマホで操作する時代なのか…。 玄関、というより玄関ホールは、大理石らしき床で、段差のあまりない上り框は、ゆるい曲線になっている。 その段差のところ

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    mendokusainoYADA
    mendokusainoYADA 2024/03/01
    こんにちは(^^)続き楽しみにしておりました。まるで物語の小説を読んでいるかのようなワクワク感です(*^^*)
  • おノエ、お金持ちからお茶に誘われる。 - onoesanとなんやかんや。

    onoesan.hatenablog.com 「お茶でもいかがですか?」 ーん?今この人なんて言った?え?うそ、私、誘われた? …いや待て、これは言葉のトリックの類かもしれない。もしくはお金持ちのマナーの一種なのかもしれない。ほら、確か京都では、お茶のおかわりを勧めてくるのは、いいかげん帰れよという意味だとテレビでやっていたではないか。 でもここは京都ではないし、言葉に熱を感じる。どうやら彼女は気で言ってくれているように思えた。 でもなぜ?さすがに会ったばかりの人間をいきなり家に誘うのはおかしい。しかも今日は、いや、今日も、上から下までユニクロだ。 女主人が許可を出しても守衛さんにドレスコードではじかれるだろう。いや、さすがに守衛さんはいないか… はっ!?これはもしや、私の醸し出すエツコイチハラのオーラを感じ取って、家政婦にスカウトされるのでは?おノエは見た!なーんてね…。いやいや、さす

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    mendokusainoYADA
    mendokusainoYADA 2024/02/21
    続きが楽しみです(o^^o)
  • おノエ、お金持ちを車に誘う。 - onoesanとなんやかんや。

    onoesan.hatenablog.com 私だけでなく、世の中の大半の人は、多かれ少なかれ他人の生活が気になるものではないだろうか。 ーたとえ、それが時として目の毒であろうとも。 動物病院でたまたま会話を交わした女性は、胸に赤ちゃんを抱き、の入ったケージを手にしているにも関わらず、あり得ない優雅さであった。 そのような状況において、優雅なままでいられる人を、多分初めて見た。とても市井の人とは思えない。私の中のエツコイチハラが騒いでいる。 とは言え、その日の私は老の常備薬を受け取るために来院しただけだった。エツコがいくら騒ごうと、会計が済んだら帰るほかない。 そのうち、「お薬の準備ができました」と私が呼ばれ、「診察室にお入りください」と彼女が呼ばれた。では、と会釈し合って同時に席を立つ。 赤ちゃんは抱っこ紐の中で依然スヤスヤと眠っている。今日は思いがけず良いものを見ることができた。眼

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