ドイツ・ボンで開催中のユネスコ(国連教育科学文化機関)世界遺産委員会で、「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産への登録を審議する日程が、当初予定された4日から5日にずれ込んだ。一部の資産で朝鮮半島出身者が動員された歴史の説明をめぐる日韓の対立で調整が続いていたためだが、複数の日韓政府関係者は合意に近づいているとしている。 世界遺産委員会は当初、4日午後3時(日本時間同日午後10時)から始まる審議で「産業革命遺産」を扱う予定だった。しかし、日韓の協議が難航。5日午後3時(日本時間同10時)から始まる審議に先送りされた。4日には、前日に続いて日韓以外の委員国が日韓の問題について会合を開き、対応を協議。審議を5日に先送りし、日韓の話し合いを続けるべきだとの意見も出ていた。議長国のドイツが各国の意向を聞いて、先送りを判断したとみられる。5日は新規案件の審議の最終日となる。 構成資産のある静岡県伊