中国外務省の洪磊副報道局長は22日の定例会見で、米国人の女性実業家が中国で6カ月にわたり「スパイ」容疑で拘束されていると米メディアが報じていることについて、「中国の国家安全に危害を加える活動を行った疑いで当局の調査を受けている」と明らかにした。 女性はファン・ジリさん。米報道や支援サイトによると、3月に貿易代表団の一員として中国を訪問した際、中国当局に拘束され、「スパイ活動と国家機密を盗んだ疑い」で調査を受けているとされていた。習近平(シーチンピン)国家主席の訪米にあわせて米側がこの問題を提起するとの観測も出ている。 洪副報道局長は「9月中旬までに米側には6回面会の機会も作っており、女性の状態は良好で取り調べにも協力的だ」とし、「中国の法律に基づく手続きを尊重するよう希望する」と述べた。(北京)