防衛省は12日、中国海軍の情報収集艦が、尖閣諸島(沖縄県石垣市)に近い公海上を東西方向に行ったり来たりするような航行を1日余り続けたことを、海上自衛隊の哨戒機などが確認したと発表した。 現場は尖閣諸島と石垣島など先島諸島の間の海域。この海域で中国軍艦の活動を確認するのは初めてという。尖閣諸島の接続水域(島の周囲約44キロ)には一時接近したものの、領海(同約22キロ)には侵入していない。 例年11月には日本の南海上で海上自衛隊の大規模な演習がある。防衛省関係者によると、その情報収集の一環で航行していた可能性があるという。