イラクの首都バグダッドで11日、自動車を使った自爆テロとみられる爆発が3カ所で相次ぎ、少なくとも93人が死亡、165人がけがをした。いずれも過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。AP通信などが報じた。首都でのテロとしては今年最悪の規模になった。 最初の爆発は、イスラム教シーア派住民が集中する首都東部の「サドルシティー」と呼ばれる地区で起き、少なくとも63人が死亡した。現場は隣接する美容院と理髪店の前で、結婚式の準備中だった花嫁や花婿が複数犠牲になったとみられる。同地区は、スンニ派を標榜(ひょうぼう)するISが、これまでも攻撃対象としてきた。 ISはイラクとシリアで拠点を政府軍に奪還されるなど劣勢のなか、市民を狙った無差別テロに注力している。ロイター通信が伝えた国際情報会社IHSの調査によると、両国で今年1~3月に自爆テロなどを計891件起こした。ISによるテロの3カ月間の集計
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