北朝鮮の故金正日(キムジョンイル)総書記の長男、金正男(キムジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件について、中国当局が国内の報道を厳しく規制していることが分かった。核やミサイルの問題で中国内でも北朝鮮への批判的な見方が強まっており、外交政策を担う指導部に批判が向かわないよう考慮したとみられる。 関係者によると、15日に当局から報道機関に通知があった。国営メディアの記事を転載する▽情報源はマレーシアの報道を引用する▽ネットではトップに置かず、見出しは1行。上から10行目以降に置く――などと細かく規制された。過去のニュースと結びつけた推測や現地からの生中継も禁じられ、コメント欄も閉鎖を命じられた。 16日の北京紙は短く外務省のコメントなどを紹介しただけ。全く記事を載せなかった新聞すらある。共産党機関紙・人民日報系の国際情報紙「環球時報」は「中国が正男氏を保護していたとの『分析』で、中国を今
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