来日した米国のシャノン国務次官(政治担当)が13日、朝日新聞のインタビューに応じ、中国による南シナ海の軍事拠点化について、「安全保障と(中国)市場へのアクセスを取引しない。安全保障が第一だ」と述べた。トランプ大統領の「ディール(取引)外交」に対するアジア諸国の不安を払拭(ふっしょく)したいという意向を示したものだ。 シャノン氏はオバマ前政権期の昨年2月から次官を務め、トランプ政権発足後は国務長官や副長官が任命されるまで政治・外交部門で代行を務めてきた。 インタビューでシャノン氏は、「日韓など同盟国、東南アジア諸国との関係は根源的なものだ。米国のパートナーを見捨てることはない」と語り、米国の雇用創出につながるとしても、中国との取引を、アジアの安全保障より優先させることはないと述べた。 南シナ海の領有権問題については、国際法に沿って平和的に解決すべきであるとし、「(中国の)人工島建設による軍事