中国共産党は9日、国家中央軍事委員会委員で、党中央軍事委員会の連合参謀部前参謀長・房峰輝氏を贈賄と収賄の疑いで軍検察当局に送検したと発表した。房氏は習近平(シーチンピン)体制下の軍の最高中枢幹部の一人だったが、昨年9月から取り調べを受けていると伝えられていた。 房氏は胡錦濤(フーチンタオ)前指導部で抜擢(ばってき)された軍高官だが、昨年4月の習氏の訪米に同行するなど、現指導部でも存在感を示していた。しかし、同8月以降は参謀長や同委員の退任が伝えられ、国家中央軍事委員会委員の職も今年3月の全国人民代表大会で外れる見通しとみられていた。 軍高官の腐敗問題を巡っては、昨年11月、党中央軍事委員会委員だった張陽・前政治工作部主任が、汚職などの疑いで取り調べ中に自殺したことが明らかになっていた。(北京=古谷浩一)
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