4月29日の休日は例によって画廊を回る。銀座から始めてすぐにシロアリのスウォーミングに出逢う。何やら虫がたくさんゆっくり飛んでいるので、これはシロアリのスウォーミングではと近くを探すと、コンクリートの割れ目から沢山の羽アリが出てくるところだった。見ている内にどんどん増えて写真のようになった。 スウォーミングは結婚飛行とも言われ、年に1回だけ将来の女王と王の候補が地下の巣から地上へ出て来て番(つがい)を探す。相方を見つけると羽を落としたカップルは隙間を探して巣作りをする。東京ではこのヤマトシロアリが一般的で、このビルの地下には数万頭のコロニーがあるはずだ。ヤマトシロアリのスウォーミングは、普通4月末から5月初めの雨が降った翌日などの晴れて暖かい風のない日の午前10〜12時頃だ。ここはビルの間で日陰になっているので少し遅れて12時過ぎだった。そして1時間後にはもう姿を消していた。シロアリは必ず