バッタ博士・前野ウルド浩太郎。愛するサバクトビバッタを求め、アフリカに渡った男。なのに、バッタがいなかった。収入どころか失職の、いや自己存在の危機。しかしバッタ博士は負けない。ここはひとつ、バッタ以外の仕事を自分でつくってみせましょう。そう、研究者らしい方法で。 本場に来たのにバッタが消えた 魚がいなくなったら漁師はいったい何をするんだろう? 病気が無くなったら医者は何をするんだろう? 社会で働く誰しもが、仕事が無くなり、その職業の存在価値が疑われる可能性におびやかされているのだが、まさか自分がそんな目に遭うとは夢にも思わなかった。 9月、モーリタニアは本来ならば雨季になり、乾燥した砂漠が潤う。ところが、赴任初年度の2011年、異常気象で雨が降らなかった。建国(1960年)以来の大干ばつに見舞われ、バッタのエサとなる新しい緑が芽吹くことはなく、バッタが忽然と姿を消した。なんということだ。野
画像提供:ナショナル ジオグラフィック日本版(林 典子/National Geographic) 約540万人が暮らすキルギスで、人口の7割を占めるクルグズ人。その村社会では、女性を連れ去り、強引に結婚させる誘拐婚が「アラ・カチュー」と呼ばれ、慣習として受け入れられている。 女性の合意のない誘拐婚は違法だが、警察や裁判官は単なる家族間の問題とし、犯罪として扱うことはほとんどない。 女性はいったん男性の家に入ると、純潔が失われたとみなされ、そこから出るのは恥とされる。逃げたくても逃げられないのが現実だ。 2012年9月、友人とナルイン市内を散歩中に誘拐され、南部の小さな村に連れてこられた20歳の大学生ファリーダ・カナットベコワ。誘拐したトゥシュトンベック・クルマナクノブ(26歳)の自宅に到着すると、その親族に腕をつかまれ、家の中へ連れていかれた。 1カ月後に別の男性と結婚する予定だっ
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