フィリピンの首都マニラの南東に位置する街マラヤ。 農村地域に広がる貧困が、多くの子供たちを小規模金採掘に関わらせている。生きるため食べるために、危険を冒すことを受け入れざるを得ない環境に暮らす子供たち。 人権NGO団体「HUMAN RIGHTS WATCH」が製作したドキュメンタリー動画をもとに、小規模金採掘の現状を紹介したい。 冷たい水の底へ 25メートルの地下へ 金を求めて子供が潜る 6歳から金採掘を始めた少年。四角いマスで囲われたこの水の底、十数メートルの土砂に混ざった金を掘り出すために、酸素チューブを口にくわえて彼は潜っていく。冷たい水の中で体はしびれ、全身がふやけるまで、およそ1時間の作業だそう。 危険な作業を子供たちに任せるのも、彼らのサイズに合わせた穴を掘る方が労力も少なくて済むからだ。フィリピン政府は、「危険な児童労働」を法律で禁止しているが、HUMAN RIGHTS