ヨットマンの斉藤実さん(77)(東京都台東区)が17日、単独世界一周の航海を成功させ、横浜市西区の横浜みなとみらいぷかり桟橋に3年ぶりに帰港した。 当初の予定より大幅に遅れたが、自身の持つ「最高齢」と「最多」の単独世界一周のギネス記録を更新した。 斉藤さんの乗る「ニコルBMWシュテンドウジ3」は、多くの知人や支援者が見守る中、この日午前10時30分頃に同桟橋に接岸。支援者が「お帰りなさい」と声をかけると、笑顔で右手を挙げ、「俺は生きて帰ってきたよ」と大きな声で答えた。 39歳でセーリングを始めた斉藤さんは、57歳で初めて単独世界一周を成し遂げた。2005年6月には、71歳で7度目の世界一周に成功し、「最高齢」と「最多」のギネス記録を樹立。08年9月、ギネス記録を自ら更新する8度目の世界一周に挑んで横浜を出発した。