京都大学(情報学研究科 木村欣司特定准教授)は27日、数式処理による「16次方程式」の判別式計算に、世界で初めて成功したことを発表した。木村特定准教授が開発した新たな高速計算アルゴリズムにより、従来は15次方程式までだった世界記録を更新した。 方程式の判別式計算は、建築物から半導体にいたる「ものづくり」に関して、品質の向上や部材の削除、歩留まりの改善など、さまざまな課題解決に活用できる。江戸時代の和算家(数学者)である関孝和の業績にルーツがあり、建築物の強度をそのままに材料を削減することや、半導体の製造時の歩留まりを向上させることなどに、判別式計算は必要な技術とされている。 従来、コンピュータで計算可能な判別式計算は15次方程式までであり、複雑化・高機能化する「ものづくり」において、16次以上の方程式の判別式計算が求められていた。16次方程式の判別式は、37億9869万7446個の項からな
偶然とは何か その積極的意味 [著]竹内啓/確率論と私 [著]伊藤清[評者]辻篤子(本社論説委員)[掲載]2010年11月21日著者:竹内 啓 出版社:岩波書店 価格:¥ 756 ■結果としての運 世界の法則性は 天の導きか、と思わせるような出会いがあれば、不幸というしかない、行き違いや事故もある。私たちはあまたの偶然とともに、笑ったり泣いたりして生きている。 そんな偶然に、私たちは黙って身を任せるしかないのか。 『偶然とは何か』は、これに対し「否」とする。だが、事前に確率を計算して合理的に行動することで避けよう、というわけではない。避けられないという前提で、副題にあるように、偶然というものの積極的な意味をとらえ直し、向き合い方を考えよう、というのである。 サイコロを振る。最初にどの目が出るかは全くの偶然だ。しかし、何度も振るうちに、どの目も6分の1ずつ出るようになる。いわゆる「大数の法
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