ホンダでエアバッグを開発した小林三郎氏(現在は中央大学 大学院 戦略経営研究科 客員教授、元・ホンダ 経営企画部長)が、ホンダ流のアプローチを紹介しつつイノベーションの本質に迫る本連載。今回と次回は、イノベーションを担う人材に必要な「異質性」と「多様性」、そしてそうした特徴を持続的に伸ばすホンダの仕組みについて解説する。(日経ものづくり編集部)異質な人が集まるとイノベーションが成功しやすくなる
本連載コラム「ヤバい政治学」では、有権者の行動(投票に行くか、誰に投票するか)や政治制度(ねじれ国会、一票の格差)に関するヤバい問題や、ヤバい議論について指摘してきたが、最終回では、ヤバい政治の「本丸」、政治をめぐる不正について、最新の研究を紹介したい。 選挙不正の統計的研究はちょっとしたブーム 筆者は、本誌2011年12月19日の記事「選挙前の不正な住民票移動の真相に迫る:『自然実験』によるデータ分析で統計的に解明」において、筆者自身の最新の研究を紹介した。同研究では、日本の市町村選挙直前に、投票することを目的に引っ越しはしないで住民票だけを移すという(昔から噂されているが誰も体系的には確かめられなかった)選挙不正があることを、自然実験という統計的な手法を用いて明らかにしている。筆者たちの研究は、政治学の世界で今ちょっとしたブームになっている、不正に関する統計的研究の中に位置づけられる。
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