ブックマーク / kobatokoba-kosodate.hatenablog.com (15)

  • 自閉症の表現 - 自閉症の世界

    言葉だけが表現ではない。 身体が表わすもの、出すものはすべて思いの表れ,と、私は思っている。 昨日、こばとから至近距離に位置するアトリエカフェの オーナーから電話がかかってきた。「ちょっと、来てもらえますか?」 kobatokoba-kosodate.hatenablog.com 聞けば吉祥寺の劇団の方が2人来ている。 自閉症者をシナリオにした演劇をするためカフェオーナーの 自閉症画家の息子君に、劇の参考のため話を聞きに来た、というのだが 息子君はそんなに話すことはないので、 私に代わりに話して欲しいということだった。 と言う訳でカフェに顔を出すと マスクごしにも若い、美しい顔の脚家と、 主演の青年(軽度自閉症役)が座っていました。 軽く自己紹介してから、 劇中に出て来る自閉症青年役や自閉症子ども役の描き方を聞きました。 私は35歳から600人近い自閉症、発達障がい、知的障がいの子ども達

    自閉症の表現 - 自閉症の世界
    meymon
    meymon 2021/12/09
  • 視線 - 自閉症の世界

    目は心の窓 目は口ほどにものを言う 自閉症の判断の目安とされるものの一つに 目が合わない、 という症状が上げられることが多い。 確かに幼児期は目が合わない自閉症児が多い。 しかし、長いこと療育してきたが、 私は目が合わないのではなく、目を合わせたくないのだ、というのが 自閉症児達の心ではないかと、感じている。 親に対する愛着も人間に対する安心・信頼も育っていない、 脳内がカオス状態の自閉症児達にとって 外界(人も物も)は自分を脅かす存在と感じているように思う。 自閉症児達は 近づいて来て予測がつかない行動をする大人は怖い。 顔を覗き込む、または、自分に覆いかぶさるような大人は怖い。 何をされるか分からない、安心できる対象と認識できない大人は怖い。 怖いものは見たくない、目を合わせたくない。 目を合わせないだけでなく、逃走しようと必死になることだろう。 自然界の生物だって自分より強い者とは

    視線 - 自閉症の世界
    meymon
    meymon 2020/11/18
    視線のお話.、勉強になります。
  • 場面・対人格差=使い分け - 自閉症の世界

    いつでも、どこでも、だれとでも 過去記事に、 こばとの療育に通っていた自閉症男児が 幼児教室で提供する給は一切口にしなかった、という話をのせたことがある。 べると聞いていたので、幼児教室の給メニューで出したがべなかった。 喉から手が出るほどの大好物であっても、 口の端からよだれが垂れていても、 家ではべる、が場所が変わったらべない。 べなかったというと、お母さんは、えぇーっ、と驚いた。 自閉症児には対人格差、場面格差が結構ある。 ここでは出来るが他所ではやらない。出来ない。 この人とは出来るが、他の人とはやらない、出来ない。 場面格差、対人格差とはちょっと違うが、 ミラーニューロンの欠如によるものか、模倣の意識がないために 再現できない、やらないということもある。 ハッキリした言葉ではないけど 「発語はあります。」、というお母さんも多い。 誰かに向かってではなく、独り言のよう

    場面・対人格差=使い分け - 自閉症の世界
    meymon
    meymon 2020/07/23
    保育者として 勉強になります。ありがとうございます。
  • 言葉につなげるあの手この手 - 自閉症の世界

    こばとの発語メニュー 赤ちゃんは喃語の時期を経て 大人の口元をよく見るようになり、大人出す音を真似するようになる。 そこは、大人も赤ちゃんが真似しやすいような音、 まんま、とかばぁーばぁーなど単語ではない音を 高めの声と笑顔で話しかける。 赤ちゃんが真似してくれると大人も大喜びだ。 しかし、幼児期の自閉症児は人の顔に意識を向けないし、 ミラーニューロンが欠落しているのか 真似をしようとする意思の片鱗も見せてくれない。 ところが、自閉症児以外で聴覚に異常がなくても なかなか発語が出てこない子もいる。 診断も自閉傾向とかあいまいなものになる。 そのような子は自分でも発声できない、言えないと自覚するので、 親が真似して言わせようとすると、嫌がってあさっての方を見たりする。 そのような子どもは体の発育は正常であっても、協調運動が苦手な事が多い。 同じ年齢の子どもに比べ手足の動かし方、指の使い方がぎ

    言葉につなげるあの手この手 - 自閉症の世界
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    meymon 2020/07/10
  • 繋がるツール(支援教育教材その3) - 自閉症の世界

    識字学習はコミュニケーション手段 私が紙とえんっぴつにこだわるわけ。 自閉症児はとにかく、自分の思い、気持ちを人に伝えることが苦手だ。 たとえ発語があっても CMの繰り返し、ワンパターンの独り言 こだわり言葉、しつこい繰り返し 相手には何が言いたいのか伝わらない。 発語、言葉を持たない自閉症児であれば 特異的行動・常同行動・多動・いたずら・こだわり・泣き喚き・自傷他害・・・・ 相手に、何が言いたいのか 何をどうしたいのか、伝わらない。 対する相手は????だけでなく、 いらだちやストレス、怒りさえも引き起こしかねない。 それらの行動が気持ちを表すサインであることはわかるが、 そのサインは気付きにくかったり、 解読不能だったりする。 しかし、読み書きができると共通の基盤が持てる。 共通言語はコミュニケーションツール。 呼んでも反応しない彼らに、何とかして、読み書きを教えたい。 療育を始めた当

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    meymon 2020/07/01
  • 続・愛着障害 - 自閉症の世界

    奥が深い愛着障害 【愛着障害】の種になりかねない状況にたいして、 思春期前であれば、 子どもの側のわかりやすアクションで 親も対応を考え、態度を変えることが出来るだろう。 前記事の例が、種の解消つながったかどうかはわかならないが・・・ しかし、【愛着障害】の種・芽はどこにあるかわからない。 自閉症は症状が出てから愛着が育ちにくいと言われがちだが 生まれた時からすでにあるようだ。 多人数を療育していた頃のこと、面談の時に 重度自閉症の子を持ったおかあさんから 出産時の話を聞くことがあった。 あるお母さんは、次男を産んだ時、なんか長男の時とは違う感じがした、と言った。 うまく表現出来ないけど、なんか違う…みたいな、何とも言えない感じ。 また、あるお母さんからは長男を産む間際になって、 当は嬉しい、待ち遠しいはずなのに、 ただただ、訳もなく悲しくて悲しくて涙が出た。 きっと苦労するんだろうなぁ

    続・愛着障害 - 自閉症の世界
    meymon
    meymon 2020/05/21
    「愛着障害」については不勉強なのですが、広い範囲で考えてみることも できそうなのですね…。退行催眠を実践されたお話も、印象的でした。
  • 睡眠障害の続き - 自閉症の世界

    子どもの睡眠障害は親から、 優しさ、心のゆとりを奪ってしまう。 前記事 睡眠障害の続き 子ども達はお世話になった小児神経科の先生の話によると 睡眠障害は脳の松果体という部位から分泌される メラトニンというホルモンの分泌パターンに異常をきたしていることが多い。 メラトニンの分泌パターンは昼間抑制され、夜促進されるが、 このパターンは1歳前に完成する。 発達障がい児では分泌の量が不足するか、分泌の時間帯がずれている。 乳児期早期の睡眠パターンの崩れは、五感と適切に刺激するように 世話をする大人の働きかけだけでも相当変化してく。 しかし、寝つきが著しく悪い睡眠リズムの障がいの場合は 身体的な働きかけでは改善しない事が多い。 その場合は薬物療法を考えてみる方がよい。 私も睡眠障害の改善が療育のスタートだと思う。 子どもの睡眠障害は日中の情緒不安定や集中力の欠如のもとになるし、 そのうえ寝不足の親の

    睡眠障害の続き - 自閉症の世界
    meymon
    meymon 2020/03/01
  • 睡眠障害 - 自閉症の世界

    子どもが眠らないと親も眠れない。 カフェに行ったら、カフェオーナーの知り合いの女性市議会議員さんに、 子どもの障がいを悩んでいるお母さん達の相談会のようなものを開きたいから 乗ってくれないか、と声をかけられた。 障がい児の親御さんにとっては幼児期は一番悩むときだ。 肩書のない私でよければいつでも・・と答えておいた。 アトリエ・カフェのレンタル日のひと枠(水)をこばとで借りることにした。 伝手を頼って、こばとの事を聞いたらしい男性の声で(たぶんお父さん) 療育相談を受けたいと事務室に電話があった。 約束の日、道に迷ったと言って、中国人のお母さんが来た。 子どもも一緒に連れて来るように言ったのだが、お母さんが一人で来た。 子どもは保育園に預けている、と言った。 今、2才7か月。 数か月前から、フラッシュカードを使って障がい児の療育をしている所に通わせて いるが、当に効果があるのか悩んでいる。

    睡眠障害 - 自閉症の世界
    meymon
    meymon 2020/02/25
    わたしも5年生くらいのとき、かつて8人の家族が一緒に暮らしていた1歳の頃の記憶が急に出てきたらしく、当時の核家族全員での団らんのときに「うちの家族ってこれだけ? 」と発言したことを覚えています。
  • 心のささえ - 自閉症の世界

    おかげさまで大仕事が一段落 ダンボール58箱、梱包終了!!! 紙物なので、ひと箱でも物凄い重さ、 ヤマト運輸のドライバーさんの負担にならないよう 5日間に分けて発送中。とにかく終わった。 子ども達の手に教材が届くと思うと楽しみ。 いつきがいいといいなぁ~ 話は変わるが、 自閉症児にとって心のささえは必ずしも人間とは限らない。 昔、療育に通っていた自閉症男児は、ケロヨンのくしゃくしゃのハンカチを ズボンのポケットに入れていて、しょっちゅう触っていた。 薄手の木綿のハンカチだった 3歳からこばとの幼児教室に通って来ていた自閉症美少女は、 どこで拾ってくるのか,BB弾のような小さな粒を人差し指と親指で ギュッとつまみ続けて、一時も手放せなかった。 なので幼児教室の体育の時間も、小さな粒をつまんだままの手で、 鉄棒も跳び箱も介助でやった。 撮める粒状の物なら何でも。 何かしら手に握りしめていて、

    心のささえ - 自閉症の世界
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    meymon 2020/02/08
  • 盗癖・・・続き - 自閉症の世界

    満たされたい衝動 前記事とは別の 盗癖のある知的障害の女子に関わることになったいきさつ。 それはこばとの療育を始める前から繋がっているので、 ちょっと長い前置きになる。くどいかも。 読み飛ばしてもらってかまわないですよ。 私は戦後のベビーブーム世代、団塊世代。 続々建設される核家族向き団地に住んでいた時の事。 隣号室に次男と同い年の自閉症児男子がいた。(長男同志も同い年) 次男君は2才の頃には自閉の症状がはっきりして来て、 お母さんも対応に苦慮して、涙ぐんでいることが多くなった。 私も隣号室に駆けつけてはみるものの、 ただただ泣き叫ぶ自閉症次男君に何もしてやれなかった。 3男4男の双子を産んで8か月たった時、 障害児教育を勉強しようと、N女子大学の児童学科の通信教育に着手した。 最初の大学は某国立大学だったが、障がい児教育とは関係のない文学部。 通信で単位がだいぶ取れたので 最後の年は4年

    盗癖・・・続き - 自閉症の世界
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    meymon 2020/01/26
    家庭の支援も含めた環境を作っていく時代。。
  • 父母講習会 - 自閉症の世界

    前回の記事に、ta-sanのpapaから 自閉症の子どもを授かったら、 父親、母親ともに自閉について講習会などで学習して、 両親ともに子どもに関われることが必要。 というコメントをいただいた。 当に、当に、そうだ、そうだ、と思う。 そうなれば自閉症の子どももどんなに生きやすくなる事か!!! しかし、自閉症は親自身、受け入れるまでけっこう時間がかかる。 目に見える障がいであればまだしも、五体満足なのに何故? そのうち、なんかの拍子で普通になるんじゃないのか? 言葉の遅れが目立ってくると、やはりそうなのか、と思うようになる。 日々、子どもに接している母親は現実、事実を徐々に受け入れざるを得ない。 そして覚悟を決めて療育を始める。 しかしこばとの長い療育期間の間、父親の中には頑として障がいを受け入れられないままでいる人も少なからずいた。 夏合宿をやっても父親は見送りにも、出迎えにも来ない。

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    meymon 2019/10/20
  • 脈々と流れる川 - 自閉症の世界

    こばとの訪問客はいつも突然 社会人、軽度自閉症青年のお母さんが突然こばとを訪ねてきたのは 私、パニック真っ最中の時だった。 頼りになる相棒スタッフは休みで、私は頭に血をのぼらせてパソコンを叩いていた。 ここ数日、何やらヤマトの送り状ソフトB2がつながりにくいと思ってはいたが、 26日には完全ダウンでシステムエラーしか出なくなった。 何度やってもシステムエラー!!!~! 消費税増税前の駆け込み需要やら、台風災害の影響もあったのだろうが、 ヤマト運輸のシステムダウンは全国的にかなり影響があった。 こばとも影響大だった。 いつもお世話になっています こばとは療育期間中、手作りで教材を作っていた。 その教材をこばとに通えない、遠方の子ども達のため&スタッフの 人件費の足しにと、ドリル形式の教材に構成印刷して全国販売して来た。 文科省の9条一般図書として支援学級・学校用の教科書としても使われている。

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    meymon 2019/10/02
    助け合い 学び合う仲間が 気軽に集まれる居場所を作る。。母のいとこの女性も自閉症の息子さんを持ち そのような生き方をされていたという話を 思い出しました。
  • 幼児教室 - 自閉症の世界

    昔、と言っても平成が始まったばかりの頃 <自閉症スペクトラム>とか<発達障がい>とかのネーミングもなく, 自閉症という言葉さえ一般的に正しく理解されていたとは言い難かった。 ある大手の新聞が、大人になってから人と関わらなくなって、家に閉じこもる ようになった人のことを「自閉症になった」という記事にして書いていたので、 自閉症を誤解している、とクレームを書いて送ったことがあった。 あれは今でいう引きこもりだったのだろう。 引きこもりもその当時から増えつつあったのかもしれない。 そんな時代だった。 その頃は障がい児教育と言っても、 精神発達遅滞児に対する、身辺自立、生活単元的アプローチが主流だった。 自閉症の特性合う療育は試行錯誤中で、いろんな療法があった。 公的機関に相談しても、もうしばらく様子をみましょう、とか 「自閉傾向があります。」などと言われることが多く、 「だからどうすればいいんだ

    幼児教室 - 自閉症の世界
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    meymon 2019/08/17
  • 変身願望 - 自閉症の世界

    五体満足なのに、一歳前からなんか育てずらい、 しっくりこないという子がいる一方、 一歳ぐらいまで特に他の乳児と違うとは思わなかった。 笑み返しもあったし、アイコンタクトだって普通だった。 一言、二言の言葉もあったし、指差しもした。 しかし、折れ線タイプは2歳頃にこれらが消失する。 脳のシナプスの刈込が多すぎるのかも?・・・・。 自閉症は2歳前後から症状がはっきりし始める。 目が合わない。後追いしない。呼んでも反応しない。 泣くと長いし、寝ぐずりもひどい。睡眠のリズムが定まらない。 抱っこしても嫌がるように体を反らす。 かと思えば、おとなしくて手がかからなかった。寝すぎるくらいだった、という子もいる。(寝すぎるというのも睡眠障害になるんです。) 手のかからない、寝すぎるタイプの軽度自閉症女子は10歳過ぎた頃に、 お母さんに「お母さんは私が赤ちゃんの時、お家に一人ぼっちにしていつも近所に出かけ

    変身願望 - 自閉症の世界
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    meymon 2019/07/13
  • ハグ療法 - 自閉症の世界

    前回,ファーストハグについて書きましたが、ハグという行為にはなんか、<言葉>ではできない効能がありますね。 世界中の人がハグを言葉の代わりに親愛・信頼の証として表現しているし。 療育中、自閉症児の困った他害行動の改善にハグが効を奏したケースがありました。 若いお母さんが連れて来たのは 幼稚園の年中組に通っている自閉症の男児。 発語はわずかでしたが、体格良く大きい子。 目線もよく合うし、人との関わりを嫌がる様子はなし。むしろ、人懐っこいタイプ。 彼には二つ違いの弟がいて、初回の面談時にはバギーに乗せられて一緒に来ました。 お母さんが一番困っていて、何とかしてほしいと訴えてきたのは自閉症の長男の他害行為でした。 始めはお母さんに対して叩くだけだったのが、今では誰彼なく叩く。それが結構の強さで痛い。 買い物でスーパーに行っても、すれ違ったお客さんを叩いてしまう。息子を叱りながらお客さんにも平謝り

    ハグ療法 - 自閉症の世界
    meymon
    meymon 2019/05/22
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