フリーアドレスやテレワークなど、オフィス外で仕事することは今や珍しくない。しかし、それで本当に生産性が高まっているのか。強い会社の変革者が集まり、本気で議論する「日経ITイノベーターズ」が2016年9月28日に開催した定例会議では、働き方改革の本質を突くディスカッションが繰り広げられた。 まずは司会者がカルビーの谷兼興一コーポレートコミュニケーション本部広報部Webリレーション課長に意見を求めた。 カルビーは独特のフリーアドレス制を採用するなどワークスタイル変革の先進企業として知られる。従業員がその日に座る席を、ITシステムがランダムに選出する。こうして、いつも同じ従業員が同じ席に座ってしまう“フリーアドレスの形骸化”を防ぐ。 独特のフリーアドレス制について谷兼氏はこう言う。「様々なメディアなどで取り上げられていますが、実際は、良い面とそうでもない面があります。良い面は、部門の壁を越えやす