僕が自転車で走るルートを作るとき、いつもストーリィを見立てて引いている。小説を書くように、と何度かここで書いたかもしれないけど、そんな感じ。ただ小説と違うのは、ストーリィが、自分が作り上げたものですべてじゃないという点。引いたルートがすべて、一度でも自分で走ったことのある道で構成されていれば、自分で作った物語に自然と近づくだろうけど、たいていは僕が走ったことのない道ばかりだから。走ってみて初めてそれを受け止める。だから自転車のルートって、ストーリィをイメージして作るものの、じっさいのストーリィは予測不能でもある。イメージどおりのこともあれば、まったく違ったストーリィだったってこともある(むしろこの方が多い)。まったく違っていたとしても、悪いときもあるけれど、原作(イメージ)を超える作品もあまたある。 ルートのストーリィは、地図を見ながら想像をふくらませる。まずその前に、行きたいと僕がため込
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