急に決めて南栗橋ゆきの電車に乗った。天気予報の気温を見て涼しげだった嬬恋パノラマラインに行こうかと考えたのだけど、車のあてもなく、かといって鉄道アクセスの大変な場所へ、前夜の準備状況から始発に合わせて起きられる自信もなく、あっさりあきらめてリセットした。そうだ、林道の河原小屋三の宿(かわらこやさんのやど)線を塗りに行こう。……塗る、イコール走破済みの道を地図に色で塗る。走れば走るほど地図は色で埋まって行く──じっさいやっているわけじゃないけど。少しだけやってみたことがあって、でも紙の地図が面倒になってやめた。以前、前日光基幹林道の地図を塗ろうとしたものの、この林道と、和の代(わのしろ)線の2本を残して終えた。前回走ったのはもう去年のこと。残したこれらにサッと出かけて、昼でも食べてすぐ帰ってこよう。 足尾山地の東側を巻くように日光市の和の代線から足利市の長石線まで全7本の林道で構成された基幹