30歳から34歳が受けた心の傷 読んでいて連想したのは、幕末の脱藩浪人。藩から食い扶持はもらえず、幕府も頼れない。それでも海外から新しい風はどんどんと入ってくる。だから自分で出来ることを考える。自分だけで考える。彼らには緩い連帯感があって、出身や出自を超えて通じ合えるものがあった(と、僕は信じている)。こういう雰囲気からして、彼らと、現在の30歳から34歳の世代には近いものはあるのではないかと。世代的にも。まあ何の根拠もないのだが。 彼ら脱藩浪人は望んで藩を離れたわけで、そのへんの主体性が違うと言えば違う。けどその原動力は、時代の閉塞感にあったのではなかったか。頭打ちな感じ。今の時代だって、僕らは望みはしなかったかも知れないけど、こういう時代で生きることは生きることで飲み込まなくてはならない。今の環境に追い込まれたという気持ちに沈み込むばかりではなくて、それを自分で選んだ風に読み替えて行き