カトリック教会の小児性愛スキャンダルを暴いた、2002年のボストン・グローブ誌の取材チームの活躍を描く映画『スポットライト』。事件がどれだけ酷いものかは語りつくされていると思うんで、「物語」としての感想を書くと、びっくりしたのは、編集局長マーティー・バロンを演じるリーヴ・シュレイバーの存在感! 主役を張るマイケル・キートン(調査記事チームデスク ロビー)やマーク・ラファロ(同記者 マイク)の活躍より、彼のインパクトに目を奪われた。 報道だけでなくビジネス全般に共通する物語 この映画、新聞業界を舞台にしてはいるけれど、その骨格は業界にとらわれない、いわゆるサラリーワーカーのビジネスストーリーになってる。とあるビジネスユニットのリーダーとスタッフたちが、ある案件をどうやってモノにし、育て、華々しい成果を上げるに至るかを描いてるわけ。 そのユニットの上長として、彼らに案件とモチベーションを与え、