12年前、栃木県の旧今市市、今の日光市で女の子を連れ去り殺害した罪に問われている被告の2審が18日から東京高等裁判所で始まります。被告が自白したとおりの場所で被害者が殺害されたといえるのか、東京高裁が検察に対して、証拠を示すよう求めていたことが関係者への取材でわかり、2審でも自白の信用性が最大の争点となる見通しです。 有力な物的証拠はなく、被告は「自白を強要された」と無罪を主張しましたが、1審の宇都宮地方裁判所は取り調べの映像などをもとに、自白は信用できるとして無期懲役を言い渡しました。 これに対して被告側が控訴し、18日から東京高等裁判所で2審が始まります。 裁判を前に行われた協議の中で、東京高裁が被告が自白したとおり茨城県の山林で被害者が殺害されたといえるのか、検察に対して客観的な証拠を示すよう求めていたことが関係者への取材でわかりました。 さらに東京高裁は、被告が別の事件で起訴され身