「毒蛇使いの達人」として世界的に有名なマレーシアの消防士、アブザリン・フシンさん(33)がコブラにかまれて死亡した。同国メディアによると、フシンさんは12日にマレーシア中部で、象を殺すほど強力な毒を持つというコブラを捕獲中にかまれ、病院で治療を受けたが、16日に亡くなった。 フシンさんは「蛇を操ることができる男」として知られ、コブラとキスをしたり、コブラに曲芸を教えたりする様子がマレーシアだけでなく世界各国のメディアに取り上げられ、昨年はアジア各国で放送されている人気のテレビショー「アジアズ・ガット・タレント」にも出演した。 ただ、これまでに何度もコブラにかまれたことがあり、2015年には2日間意識不明になったこともあった。フシンさんの死亡を受けて、マレーシアのメディアは「ユニークな才能が失われた」などと追悼するニュースを一斉に報じた。(シンガポール=守真弓)