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ブックマーク / satotarokarinona.blog.fc2.com (1)

  • 『アデナウアー』 | 荒野に向かって、吼えない…

    板橋拓己著 『アデナウアー  現代ドイツを創った政治家』 サブタイトルからも想像がつく通り、書は基的にはアデナウアーを積極的に評価する立場で書かれた評伝としていいだろう。 後に触れるように、アデナウアーは必ずしも万人から高く評価される政治家ではないばかりか、とりわけ左派的な人からはむしろ否定的な印象を持たれている人物でもあろう。そのアデナウアーをこうした立場から論じるのは、著者の頭のなかに「日政治の憂な現状」があったためだ。著者は「歴史研究者としては失格の、時代も国際環境も無視した稚拙な所管」としつつ、「自国民のナショナリズムを煽り、あるいはそれに迎合し、国際社会における日の立場を毀損していく自称「保守」の現代日政治家にうんざりするあまり、世論や自党にも抗して、「外圧」をうまく利用しながら、国際社会復帰のために粛々と補償を進める「保守」のアデナウアーに畏敬の念すら禁じえないと

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