日本の読者が聞いたらドキリとしそうな「殺人ゲーム」という言葉は、ここ数年、中国国内で流行ってきた心理ゲームや、映画『暗い夜になったら目を閉じて(天黒請閉眼)』などの追い風もあり、既に新しい言葉ではなくなっている。昨年からは、それらに代わり、もっぱら殺人ゲームを運営する実戦の地――「殺人カフェ」がホワイトカラーたちのお気に入りの場所となっている。 ある統計によると、全国でいま、100万を超えるユーザーがこのゲームにハマっているのだという。北京、天津、上海、広州などでは、殺人ゲーム専門のクラブまででき、大規模なところでは会員数千名を擁するという。殺人カフェの登場は、殺人ゲームの愛好家たちにとってはそれこそ願ったりかなったりのこと。ようやく念願の「溜まり場」を見つけたといったところだろう。 筆者はこのほど、北京市内のとある殺人ゲームクラブを訪れた際、その人気沸騰ぶりを実感した。開店して僅か半年足