ベジタリアン(菜食主義)よりもさらに進んだ、ヴィーガン(絶対菜食主義)という言葉はよく聞くようになってきた。ヴィーガンの人たちは、肉だけでなく、卵や乳製品などの動物性食品を一切摂取しない。 それでも人間は生きていけるんだーと思っていたら、なんと世の中には、食べ物を一切摂取しない「不食」(ふしょく)の人たちも存在しているのだというから驚きである。『食べない人たち』では、不食を実践している著者3名がそのコツを披露する。 一概に「不食の人」と言っても、そのパターンはさまざまだ。水さえもまったくとらない人、水だけは飲む人、少しだけ食べる人、青汁だけの人、少量の果物を摂取するだけの人などなど……。いずれにしても、現代の栄養学ではありえないような食生活をしていて、なおかつ「人は食べなくても生きられる」ということを体で実感している人たちのことを、本書の中では不食の人と呼んでいる *1。 「不食」は誰にで