ワシントン(CNN) 米ブッシュ政権の高官が、キューバのグアンタナモ米軍基地でテロ容疑者に対する拷問が行われたことを初めて公に認めた。ワシントンポストが14日付で報じた。 同紙によると、グアンタナモ収容者を米軍事委員会で裁くかどうか決定する立場にある元判事のスーザン・クローフォド氏は、拷問があったことを理由に、2001年の同時テロ計画に関与したとされるモハメド・カタニ容疑者の訴追を認めなかった。 クローフォド氏はポスト紙に「われわれはカタニ容疑者を拷問した。同容疑者に対する扱いは、法的な定義で拷問に当たる。この理由で(訴追を)見送った」と語った。 カタニ容疑者は2001年8月に米国に入国しようとして拒否され、その後アフガニスタンで拘束されて2002年2月にグアンタナモに移送された。米軍の検察側は、カタニ容疑者が2001年9月11日の同時テロ計画に関与し、「20番目の乗っ取り犯」になるはずだ