最底辺の10億人 作者: ポール・コリアー,中谷和男出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2008/06/26メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 114回この商品を含むブログ (53件) を見る 読了しました。 この本の重要さはすでに多くの人が指摘しているが、僕がこの本を読んで真っ先に思い浮かべたのは、昨年からNHKBS「世界のドキュメンタリー」に何度か登場した、シエラレオネ出身のジャーナリスト、ソリウス・サムラ氏のことだった。というのも、この本で上げられている最貧国の「4つの罠―紛争の罠、天然資源の罠、内陸国の罠、劣悪なガバナンスの罠―」こそ、サムラ氏がアフリカのさまざまな地域を訪れながら追求してきたテーマそのものだからだ。 放映時のタイトルで言うと、たとえば「さまよえるスーダン難民」は「紛争の罠」に、「シエラレオネ 血塗られたダイヤ」は「天然資源の罠」に、「エチオピア 飢餓