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ブックマーク / kaikaji.hatenablog.com (15)

  • 商人の倫理、統治の論理 - 梶ピエールのブログ

    中国ではブロックされて見ることが叶わなかったkokさんのブログの記事より。 同じような“非民主主義国”でも、ロシアには、アンナ・ポリトコフスカヤというチェチェン問題を自らの命をかけて追及したジャーナリストがいる。彼女の暗殺が、ロシアの暗黒部分を西側に伝えた。このような人材のなさがまた、ウイグルとチベットには哀しいことである。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20091026/208026/?P=6 吉田さん。ちょっとお聞きしますが、アンナ・ポリトコフスカヤはチェチェン人なのですか?違うでしょう。支配民族のロシア人です。比較するなら告発する漢族中国人のジャーナリストなり、知識人を言わなければならないのではないですか。あなたは知らないだけでしょうが漢族にも王力雄という人がいます。そして「中国を追われたウイグル人」を読んで御覧なさい。命を

    商人の倫理、統治の論理 - 梶ピエールのブログ
    mic1849
    mic1849 2009/11/11
    'より根深い問題は、結局のところ「反テロ」戦争の文脈や米中両大国の鞘当てといった「統治の論理」でしかラビア・カーディルという人の言動が受け止められないところにあるのだと思う。'
  • 属地的自治と属人的自治 - 梶ピエールのブログ

    http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20090903の続き。塩川伸明『民族とネーション』より再引用。 オーストリア社会民主党の1899年のブリュン綱領は、オーストリアの民主的他民族連邦国家への転化を目標として掲げた。その前提には、属地主義に基づいた民族別地域の自治という発送があったが、諸民族の混在する地域ではこれだけでは問題に解決にならないことから、地域自治(属地主義)と属人主義の組み合わせという考えがオットー・バウアーらによって提起された。属人主義とは、少数民族が地域を越えて形成する公法団体に学校運営などを委ねるという考えであり、「文化的自治論」とも呼ばれる。 レーニン及びスターリンがブンドへの対抗という観点から領土的民族自決論を特に強調したことはよく知られている。もっとも、この論争における対抗は、当事者たちの党派的論争の過熱のせいもあって、実質以上に過大評価され

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    mic1849
    mic1849 2009/11/11
    '個々の現実の犠牲を直視し発言することは別に普遍的基準によらなくてもできるのでは・・'
  • 梶ピエールのカリフォルニア日記。:現代中国論と「専門知」と「世間知」のギャップについて

    数日前ウチダ先生のエントリを批判すると予告したら、狙い通り(?)その後アクセス数が増えている件について。このまましばらく引っ張っておこうかとも考えたが、そろそろ効果も薄れたようなので。 さて、問題のエントリである。http://blog.tatsuru.com/archives/001488.php ちょっとどこからツッコんでいいのかわからないのだが、とりあえず順番に行こう。まず、「文革の時に専門家の多くは誤った見通しを語ったし、またそれが誤りだったことが明らかになった後でも決して反省しなかった」という点について。 これについては、1967年に中国に批判的な記事を書いたとして国外退去になった産経新聞の柴田穂記者の例があるし、中嶋嶺雄、衛藤瀋吉、石川忠雄といった非左翼系の研究者もかなり早い時期からリアルな見方をしていたはずである。また、文革を礼賛した人たちがその後「反省しなかった」かどうかに

    梶ピエールのカリフォルニア日記。:現代中国論と「専門知」と「世間知」のギャップについて
    mic1849
    mic1849 2009/04/26
    ’’客観的な「専門知」の重要性を疑い、その相対化を徹底して説いているという点では、ウチダ先生が攻撃してやまない中国問題についての「オピニオン・メイカー」よりもあるいはタチが悪いかもしれない’’
  • BMDを棄つるの覚悟 - 梶ピエールのブログ

    珍しく反響の大きかった拙エントリ「経済学的思考のすすめ」について、Baatarismさんからトラックバックをいただいている。 まず、北朝鮮が打ち上げに失敗して日国内の市街地に墜ちてきたときの経済的な損害は大きいでしょう。しかし、その一方で、北朝鮮が打ち上げに失敗して日の国土に落ちる可能性はもともと非常に小さいですし、北朝鮮も失敗時に備えて爆破装置は搭載していたようです。だから、テポドンが日に落ちる可能性はほとんどゼロだったでしょう。さらに落ちたとしても市街地以外の場所に落ちる可能性も考えられます。 従って経済的な損害の観点で考えれば、今回の打ち上げにおける日のリスクは小さく、恐らく迎撃態勢に費やしたコストには見合わなかったと思います。 しかし政治的に考えると、憲法13条で「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限

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  • エクリチュールの差異 - 梶ピエールのブログ

    いつも渋い書籍が紹介されているブログ「ものろぎあ・そりてえる」で、ウイグル問題についての文献がいくつか紹介されている。 http://barbare.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/blaine_kaltman_.html http://barbare.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_6426.html http://barbare.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_6426_1.html 残念なのは紹介されている日語の文献でも現在では入手が容易ではないものが多いところだが、その中の『アジ研ワールド・トレンド』第112号「特集 ウイグル人の現在─中国と中央アジアの間で」は、この問題に関心を持とうとする人ならばまず図書館で取り寄せてでも読む価値のある良質の論考が並んでいる。 中でも菅

    エクリチュールの差異 - 梶ピエールのブログ
    mic1849
    mic1849 2008/08/04
    '『アジ研ワールド・トレンド』第112号「特集 ウイグル人の現在─中国と中央アジアの間で」'/web上で公開されているのは第124号までか→http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/W_trend/
  • コリアーとサムラ - 梶ピエールのブログ

    最底辺の10億人 作者: ポール・コリアー,中谷和男出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2008/06/26メディア: 単行購入: 12人 クリック: 114回この商品を含むブログ (53件) を見る 読了しました。 このの重要さはすでに多くの人が指摘しているが、僕がこのを読んで真っ先に思い浮かべたのは、昨年からNHKBS「世界のドキュメンタリー」に何度か登場した、シエラレオネ出身のジャーナリスト、ソリウス・サムラ氏のことだった。というのも、こので上げられている最貧国の「4つの罠―紛争の罠、天然資源の罠、内陸国の罠、劣悪なガバナンスの罠―」こそ、サムラ氏がアフリカのさまざまな地域を訪れながら追求してきたテーマそのものだからだ。 放映時のタイトルで言うと、たとえば「さまよえるスーダン難民」は「紛争の罠」に、「シエラレオネ 血塗られたダイヤ」は「天然資源の罠」に、「エチオピア 飢餓

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    mic1849
    mic1849 2008/07/08
    '最貧国の「4つの罠―紛争の罠、天然資源の罠、内陸国の罠、劣悪なガバナンスの罠―」''「性感染症の罠」'
  • 原材料価格高騰の原因をめぐる論争。 - 梶ピエールのブログ

    http://d.hatena.ne.jp/Hicksian/20080623#1214212395 時間に余裕のない方は代わりに以下の論説をご覧になればよろしいのではないでしょうか。 Guillermo Calvo、“Exploding commodity prices, lax monetary policy, and sovereign wealth funds”(VOX, 20 June 2008) 時間に余裕のある方は、・・・やはりCalvo先生の論説(だけ)を読まれたほうがいいでしょう。 ちなみにCalvoは原料価格上昇の原因は投機マネーによるものではなく、アメリカなどの金融緩和などファンダメンタルな要因で説明できるという立場である。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2008/06/calvo-exploding

    原材料価格高騰の原因をめぐる論争。 - 梶ピエールのブログ
    mic1849
    mic1849 2008/06/25
    'we are in a world where central banks target interest rates, not monetary aggregates; the risk of inflation, if there is one, would come from Bernanke and Trichet keeping rates too low too long, not on what's happening to M2 or some broader M-something.'
  • アダム・スミスと「公共性」について - 梶ピエールのブログ

    アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書) 作者: 堂目卓生出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008/03/01メディア: 新書購入: 8人 クリック: 169回この商品を含むブログ (114件) を見る 『国富論』や『道徳感情論』を翻訳ですらまともに読んだことない無教養な人間にとってはとてもためになるだった。内容については、 ここで描かれたスミスは、個人の利益追求絶対者でもなく、急進的規制緩和論者でもなく、市場原理主義者でもなく、経済成長論者でもなく、富国論者でもない。人類の存続と繁栄を希求し,時々の政策課題に真摯に対応し、現状にたいして熱狂も絶望もしない等身大の人間に幸福の境地を見たスミスといってもいい。 という赤間道夫氏の評が簡にして要を得ていよう。 特に印象だったのは、「富」を目指す「弱い人(小人・俗物)」と「徳」を目指す「賢人(君子)」との二元論に

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  • 中田英寿さん必見 - 梶ピエールの備忘録。

    先日も紹介した「BS世界のドキュメンタリー」の「アフリカ支援は甘くない」のシリーズを毎晩見ていたのだが、期待したとおり実に素晴らしい内容だった。どこが素晴らしいかというと、 ・「自分もやりがいを感じ、現地の人たちにも感謝され、しかも将来の自立につながる」という「理想の援助」は、番組にでてくるような、お金も時間も好きなだけ使えるような特権的な人たちでないと、まず実行不可能だということ。 ・そのような特権的な人たちでさえ、現地の人々と信頼関係を築くのは容易ではなく、また実行しようとしたプロジェクトの多くは失敗するということ。 ・一見怠け者で生活向上の意欲を持たないように見える現地の人々に「やる気」を起こさせるのは、時間はかかるけど熱意さえあれば決して不可能ではないこと。 ・しかし、現地の腐敗した官僚組織に「やる気」を起こさせ、きちんと機能するように仕向けることは、「外部」の人間にとってはほとん

    中田英寿さん必見 - 梶ピエールの備忘録。
    mic1849
    mic1849 2008/05/09
    '一見怠け者で生活向上の意欲を持たないように見える現地の人々に「やる気」を起こさせるのは、時間はかかるけど熱意さえあれば決して不可能ではないこと'
  • 安倍前首相、胡錦涛国家主席に対し人権問題の改善を訴える - 梶ピエールのブログ

    http://kok2.no-blog.jp/tengri/2008/05/post_fae3.html 何にせよトフティ・テュニアズさんの問題に関心が集まるのはよいことだと思いますので、とりあえず以下のサイトにリンクを張っておきます。 http://www.monomono.jp/tohti_j/

    安倍前首相、胡錦涛国家主席に対し人権問題の改善を訴える - 梶ピエールのブログ
  • 中国との貿易は「格差社会」をもたらすか - 梶ピエールのブログ

    表題のテーマをめぐって、興味深い論争がアメリカ経済学者の間で行われているようだ。 元ネタであるこの記事によると、「中国との貿易(つまりは経済のグローバル化)は国内格差を拡大させる」という立場の代表的な論客としてあげられているのが誰あろうPaul Krugmanである。彼の最新の Brookings paperによると、1990年代以降の、中国のような低賃金労働の経済との貿易の急激な拡大がアメリカ国内の熟練労働者と単純労働者との賃金差の拡大をもたらし、国内の不平等を拡大させるという主張が展開されているという。この結論自体は国際経済学の標準理論であるストルパー=サミュエルソンの定理からも導かれるもので、むしろ経済学的にはオーソドックスな見解だといってよい。 こういった見解に対する反論が展開されているのが、Christian Broda と John Romalisによるこの論文である。 ちな

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  • 「可視化される他者」とナショナリズム - 梶ピエールのブログ

    例えば、大澤真幸氏は、ナショナリズムの「起源への関心」について次のように述べている(『ナショナリズムの由来』377ページ)。 ナショナリストは、ネーションの起源を、ネーションの領域からいくぶんかずれた外側に―いわば隣接的な外部に―見出す傾向がある。ナショナリズムは「起源」についての強い関心を伴う、ということについては既に述べておいた。その「起源」は、しばしば、ネーションの領土の外側に、つまり外国に位置づけられるのである。「日人」の起源が「南島」にあるとか、ユーラシア大陸の「北方騎馬民族」にある、といったような理説が、その例である。こうした傾向は、時に、国境紛争を誘発する原因となる。起源となる聖地が外国に奪われているかのような感覚を生むからである。 現在チベットが中国(人)のナショナリズムをかきたてているかのように思えるのは、大澤の言うように「隣接的な外部」であり、それゆえに歴史的に諸外国

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  • 「気になること」 2005-10-02 - 梶ピエールの備忘録。

    知っている人は知っているだろうが、知らない人は全く知らないだろうETLO(東トルキスタン解放機構)による中国政府への武装闘争宣言に関するニュースで、一部のブログや2ちゃんねるでの情報交換がなかなかの盛り上がりを見せていて、僕も非常に気になっている。気になっているのはもちろん事の今後の成り行きや背景のこともあるのだが、それについてはkokさんのブログなどに任せたい。 僕が気になっていることの一つ目は、欧米のメディアが温度差こそあれ(例えばロイターが配信した記事は基的に中国政府の見解に沿ったものであったのに対して、APは東トルキスタン側にかなり同情的な報道を行っていた)、事件に関する最低限の情報を伝え、中には事件の背景となった中国新疆における民族対立についてもかなり踏み込んだ報道をしているのに対して、日のメディアの報道貧弱ぶりがあまりにに目立つ、ということだ。例えば時事通信が流したベタ記事

    「気になること」 2005-10-02 - 梶ピエールの備忘録。
    mic1849
    mic1849 2008/04/23
    '重要な問題について判断停止し、市民が主体的に考えるための情報提供を放棄したマスメディアと、その反動としてのネット上でのベタな独立運動への支持。今後この(中略)「落差」を埋めていくことは可能だろうか'
  • 「情報戦」と当事者性、あるいはメディア規制とパターナリズム - 梶ピエールのブログ

    でも報道されたが、数日前に、新華社通信や中央電視台などの国営メディアが一斉に「西側メディア」によるチベット報道について、写真の意図的なトリミングやネパールの写真の誤用といった「情報操作」を非難する報道を行うという動きがあった。 http://news.xinhuanet.com/newmedia/2008-03/26/content_7860098.htm すでにあちこちで指摘されているように、この一連の動きはかなり前からみられたインターネットにおける西側メディア批判の動き(代表的なものが有名なこれ)に国営メディアが「乗っかった」という性格を持つ。以下のものはこの一連の動きに関する比較的客観的なまとめである。 http://www.danwei.org/foreign_media_on_china/what_should_be_condemnded.php http://www.dan

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  • 「「歴史認識」認識」問題 - 梶ピエールのブログ

    中国でどう教えられているのか (平凡社新書) 作者: 西村克仁出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2007/11メディア: 新書購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (8件) を見る 同志社香里の先生が半年間北京の中学・高校の歴史の授業を見学した体験記。実はこのはつい最近まで出たことも知らなかったのだが、いつも辛辣な書評で知られるnetoさんが(わりと)ほめていらっしゃったので早速購入した。今月の『激流中国』のテーマもそうだったけど、最近の中国の学校は外部からの取材を比較的自由に受け入れるようになってきているという印象を受ける。これも自信の表れだろうか。 さて、書から受ける印象を一言でいえば、こと日中間に関する限り、いわゆる「歴史認識」というよりは「「歴史認識」認識」、つまり社会における「歴史」というものの位置づけについてのギャップのほうがはるかに深刻なのだ、という

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