世界保健機構(WHO)が社会的な不平等が人々の健康に与える影響をまとめた報告書を公表した。"Closing the Gap in a Generation: Health Equity through Action on the Social Determinants of Health" (紙の報告書の販売のみ)。世界中で格差が大規模に人々を殺している、というのがその結論だ。 私たちは、例えば日本で生まれた子どもに比べて、アフリカのいくつかの国で生まれた子どもは半分の時間しか生きられないことを知っている。しかし、国の間の格差だけでなく、富んでいる国も貧しい国も、その中に存在する格差に応じて平均寿命が異なる。報告書を紹介する28日づけの BBC の記事 "Social factors key to ill health" は、イギリスのグラスゴー近隣のわりと裕福な人々が住む町と失業率の高い