神奈川県大井町の東名高速でワゴン車が大型トラックに追突され、夫婦が死亡した事故をめぐり、北九州市の建設会社に中傷や嫌がらせの電話が殺到、社長の個人情報がさらされた。ワゴン車の進路をふさぎ、事故を引き起こしたとして逮捕された男の「父親」と社長を名指しする誤情報がネットで拡散したためだ。 「事実無根の話を信用して、電話や書き込みをする人を理解できない」 北九州市八幡西区の石橋建設工業社長、石橋秀文さん(47)は今もネットのチェックを欠かさない。 会社の電話が鳴り始めたのは、容疑者が逮捕された翌日の今月11日だった。 容疑者の姓が「石橋」▽住所が、北九州市に隣接する福岡県中間市▽職業が建設作業員――などと報じられると、石橋さんを「容疑者の父」、石橋建設工業を「容疑者の勤務先」とする誤った情報がツイッターや掲示板サイト「5ちゃんねる」(旧2ちゃんねる)に書き込まれ、会社の電話番号も拡散していた。