タグ

ブックマーク / number.bunshun.jp (209)

  • 人気作家・東野圭吾が作り出した夢の祭典「スノーボードマスターズ」。(秋月透馬(文藝春秋))

    「ガリレオ」や「加賀恭一郎」などの人気シリーズ、『雪煙チェイス』などの雪山を舞台にした小説など、数々のベストセラーを生み出している作家・東野圭吾。現実の世界でも、極上の「エンタメ空間」を作りだし、人々を驚かせた。 1シーズンに30回はスノーボードをするという東野氏が発起人となった、まったく新しいコンテスト「SNOWBOARD MASTERS(スノーボードマスターズ/以下SBM)」が、4月7日から8日の2日間、新潟県妙高高原の赤倉観光リゾートスキー場で行われた。 総合プロデューサーを務めた東野氏は、大会の見どころをこう話す。 「スノーボードをよく知らない人と話していると、オリンピック競技の印象が強いからでしょうか、『空中をくるくる回っているのか?』と聞かれることが多いんです。雪上を気持ちよく滑るのがスノーボードだということが、なかなか伝わらないんです。 そこで、速く滑れて、華麗なフォームも披

    人気作家・東野圭吾が作り出した夢の祭典「スノーボードマスターズ」。(秋月透馬(文藝春秋))
  • 真のパートナーを見つけたホンダ。トロロッソとの絆で掴んだ4位入賞。(尾張正博)

    文化のセミナーまで開いたトロロッソ。 トロロッソのテクニカルディレクター、ジェームス・キーもホンダとのコラボレーションを楽しみにしていた。 「私たちの2017年もホンダ同様、難しい1年だった。望むような終わり方ができなかったのかという点で、私たちには多くの共通点があった。結果として、ホンダとトロロッソのどちらもが、2018年をより実りあるシーズンにしたいという強い願いを持つことができた。共通のゴールや野望といったものが、私たちの間にいま強く根付き始めている」 トロロッソがいかにホンダを大切にしているのかは、彼らがイタリアのファクトリーで日人を理解するためのセミナーを、講師を呼んで開いていたことでもわかる。 「日とヨーロッパでは文化が違うので、考え方の違いで、仕事にズレが起きないようにしなければならない。そこで、われわれのファクトリーで働いている人たちに、日の人たちがどういう風な考

    真のパートナーを見つけたホンダ。トロロッソとの絆で掴んだ4位入賞。(尾張正博)
    michiki_jp
    michiki_jp 2018/04/11
    “日本人から『できるかもしれません』とメールがきたら、だいたいできないということを理解しておいたほうがいい」(トスト)”
  • 湘南のRIZAP傘下入りは吉か凶か。市民クラブ文化と資本力の融合。(戸塚啓)

    ひょっとしたら彼らは、重い十字架を背負いながら戦っていたのかもしれない。 責任企業を持たない市民クラブの立場を築いてきたJリーグの湘南ベルマーレが、フィットネスジム事業などを展開するRIZAP(ライザップ)グループの支援を受けることになった。 2016年1月から湘南に資参加している三栄建築設計とRIZAPグループが合弁会社『メルディアRIZAP湘南スポーツパートナーズ』を設立し、湘南の経営権を取得することになったのである。 1999年に親会社の撤退に直面した湘南は、市民クラブとして再生をはかった。J2であがく時間は決して短くなかったものの、'09年にOBの反町康治が監督に就任したことで歴史が動き出す。 Jリーグ黎明期に“湘南の暴れん坊”と呼ばれた攻撃的なサッカーを取り戻したチームは、同年のJ2で3位にい込む。クラブ再生から10度目のシーズンで、待ち望んだJ1昇格を果たしたのだった。 と

    湘南のRIZAP傘下入りは吉か凶か。市民クラブ文化と資本力の融合。(戸塚啓)
  • キックオフ直前にGL敗退が決定……。川崎はACLから何かを持ち帰れたか。(寺野典子)

    「オンリー2ポイント?」 記者席の近くに座っていた上海上港のサポーターは、川崎フロンターレが今季のACLで手にした勝ち点を聞き、即座にそう口にした。 ACL第5節4月4日、1-1での引き分けで終了した試合の川崎のプレーを見れば、その反応も理解できる。 3月13日の第4節でメルボルンに敗れたことで、グループリーグ突破の可能性が後退したこともあり、中村憲剛、小林悠、大島僚太は上海遠征にも帯同していない。先発したメンバーの多くが「サブ組」と言ってもいい構成だった。 にもかかわらず、特にボールを保持しながら、敵ゴールに迫った前半の内容は非常にポジティブなものだった。 後半はポゼッション率が落ちて68分に先制点を許したものの、74分に知念慶が同点弾を決め、巻き返した。勝利を飾ることはできなかったが、主力組がいないながらも、アウェイで引分けにおさめた。 監督「素晴らしいプレーをしてくれた」 「まず(グ

    キックオフ直前にGL敗退が決定……。川崎はACLから何かを持ち帰れたか。(寺野典子)
    michiki_jp
    michiki_jp 2018/04/05
    “ 結果が出ないのは、内容が伴っていないからだ。そこから逃げてはいけない。 ”
  • ザ・グレート・ムタと武藤敬司が休業!人生最後のムーンサルト・プレスを。(原悦生)

    「階段を見ると、すぐにエレベーターを探してしまうんだよ」 武藤敬司のヒザはそのくらい悪い。武藤が普段、歩いている姿を見ていると、よくこれでリングに上がれるなあ、と思ってしまうほどだ。その化身であるザ・グレート・ムタも当然、ヒザが悪い。 15年以上前だろうか、武藤に聞いたことがある。 「カメラに向かってシャイニング・ウィザードができるかな?」 返事は「できない」だった。 「歩くのも大変」と言いながら……飛ぶ男。 当時でも、ガチガチにテーピングをして、リング上で大勢のファンに見られているからこそ、その「勢い」でやっていたのだ。普段の状態からいきなりシャイニング・ウィザードを、たとえ「格好だけ」でも繰り出すことは、その頃からもう不可能になっていた。 それくらい武藤のヒザは壊れていた。 「歩くのも大変ですよ」 といつも言うわりには、武藤はリングに上がれば、その悪化したヒザを使ったシャイニング・ウィ

    ザ・グレート・ムタと武藤敬司が休業!人生最後のムーンサルト・プレスを。(原悦生)
    michiki_jp
    michiki_jp 2018/03/29
    “「人工関節を入れてもプロレスはできるという医者と出会って手術を決断した」”
  • なぜ選手達に「気迫」が見えない?ハリルJに日本サッカーの大前提を問う。(戸塚啓)

    サッカーは、1+1を2でいいと考えてきたのだろうか。 3月27日に行なわれたウクライナ戦は、23日のマリ戦に比べればゲームになっていた。しかし、反省材料ばかりだったマリ戦を受けて、トレーニングを積んできたのだ。試合内容が上向くのは当然である。試合後のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「もちろん満足はしていないが、悪くないものもたくさん見られた」と話したが、改善が見受けられるのは想定の範囲内だ。何よりも、1-2で敗れたことを忘れてはならない。 試合後の選手たちからは、「個々のレベルアップの重要性」が多く聞かれた。もちろん、そのとおりである。コノプリャンカの独力による突破から生まれたウクライナの2点目は、彼我の力関係を分かりやすく映し出したものであり、W杯でも起こりうる失点パターンのひとつと言っていい。 個の力で劣ることは、世界戦略の大前提では!? ふたつの疑問がある。 「個々のレベルアッ

    なぜ選手達に「気迫」が見えない?ハリルJに日本サッカーの大前提を問う。(戸塚啓)
    michiki_jp
    michiki_jp 2018/03/28
    “対戦する3カ国は、日本よりはっきりと格上である。しかし、勝てる可能性がゼロではない。それなのに、「やってやろう」という気概も気迫も、胸の奥深くに閉じ込められている。 それが、何より歯痒くて悔しい。”
  • NBAスカウトは八村塁をどう評価?「大事なのはリーグで何ができるか」(宮地陽子)

    「次のステージのことを……」 3月22日、NCAAトーナメントのフロリダステイト大戦で敗れ、ゴンザガ大2年目のシーズンが終わった後、ロッカールームで来シーズンについて聞かれた八村塁は、意識してなのか無意識なのか、「次のステージ」という言葉を使った。 そのあとで「次のシーズン」という言葉も使ってはいたが、最初に口をついて出てきた言葉からは、来季もゴンザガ大に残るという選択肢だけでなく、NBAドラフトにアーリーエントリーすることも考えていることがうかがえた。アメリカに出てくる前から目標はNBA入りで、大学はそのためのステップと明言してきたのだから、当然のことだ。 NCAA2年目、八村は間違いなくNBAチームのレーダーに入ってきていた。昨年11月下旬に強豪テキサス大相手に20点9リバウンドの活躍をして以来、その注目度はさらに上がり、シーズンが進むにつれ、評価はさらに上がっていった。 まだ潜在能力

    NBAスカウトは八村塁をどう評価?「大事なのはリーグで何ができるか」(宮地陽子)
  • 本田圭佑をVVVに推薦した“先生”。吉田と川島に通じる名古屋での秘話。(中田徹)

    頼まれたら嫌と言えないのが、セフ・フェルホーセン(70歳)の性分だ。 2008年1月、PSVの暫定監督に就いたのも「チームが大変だ。助けてくれ」と頼み込まれたからだった。そのシーズン、見事にフェルホーセンはチームを立て直し、PSVをオランダリーグ優勝に導いた。 「もう私は指導者を引退する」 そうフェルホーセンは宣言し、30年に渡る指導者生活に終止符を打ったが、周りが放っておかない。彼が生まれ育ち、今も住むリンブルフ地域のVVV、ローダJC(共にオランダ)、ヘンク(ベルギー)が「ちょっと力になって欲しい」と頼んでくると、結局、フェルホーセンはアドバイザー役を務めてしまう。 引退宣言から10年、やっとフェルホーセンは忙しい日々から解放された。 名古屋の監督として田をVVVに推薦。 VVVのハイ・ベルデン会長も、フェルホーセンを頼りにした。名古屋グランパスエイト(当時)の監督を務めていた頃、ベ

    本田圭佑をVVVに推薦した“先生”。吉田と川島に通じる名古屋での秘話。(中田徹)
    michiki_jp
    michiki_jp 2018/03/20
    いい話。日本サッカーの恩人。
  • トランプ政権に戦いを挑む黒人選手達。「俺たちは黙ってドリブルなんてしない」(及川彩子)

    “We won't shut up and dribble.(黙ってドリブルなんてしない)” ここ数週間、NBAの選手たちが頻繁に口にする言葉だ。 事の発端は、とある動画サイトでバスケットボール界のスター、レブロン・ジェームズがトランプ政権を批判したことだった。ジェームズは以前から現大統領の差別的な発言や考え方に対して批判的だったが、その番組でも歯に衣着せぬ発言をしてみせた。 「(トランプ氏は)アメリカのトップにいるのに、相手を理解しようとしない。俺たちが子供の時に憧れた3つの職業は大統領、スポーツ選手、そしてミュージシャンだった。自分はそうなれないと思っていても、かっこいいなと憧れた。でも今の大統領はそういう(憧れの)対象じゃない。彼のヤバイ発言にはもう驚かなくなった。彼は差別を助長していると思う」 その発言に対して、右寄りの偏向報道で知られるFOXニュースの女性キャスターが噛みついた。

    トランプ政権に戦いを挑む黒人選手達。「俺たちは黙ってドリブルなんてしない」(及川彩子)
    michiki_jp
    michiki_jp 2018/03/16
    “俺たちは声なき者の声になるんだ。”
  • 中島翔哉はハリルJ救世主となるか。「僕は海外向き」を証明できた理由。(西川結城)

    ここ数カ月、欧州はイベリア半島の端から痛快な活躍ぶりが伝えられている。 ポルトガル1部に所属する日人アタッカー、中島翔哉。昨夏にFC東京からポルティモネンセに移籍すると、3月11日までに9得点6アシストを記録。ゴール数とアシスト数を合算したポイントでは、現在欧州でプレーする日人選手の中では、森岡亮太(アンデルレヒト)に次ぐ数字を残している。 その活躍ぶりに注視するところも増えてきている。今冬には、ポルトガル移籍約半年にしてFCポルトをはじめとした国内強豪クラブや、ドルトムントなど国外有力クラブも獲得に興味を示しているといった現地報道も飛び出した。 「スタッフ間でも翔哉の評価は当然高い」 さらに、遂にこの男もその存在を無視できないまでになってきている。日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督だ。 中島について、こんなことを述べている。 「最近の中島はおもしろい試合をしている。瞬発力があっ

    中島翔哉はハリルJ救世主となるか。「僕は海外向き」を証明できた理由。(西川結城)
    michiki_jp
    michiki_jp 2018/03/13
    中島翔哉はカターレが育てた(ほんと在籍してくれてありがとう)
  • マリノスの超前衛戦術は実を結ぶか。“偽SB”山中亮輔が語る怖さと自信。(井川洋一)

    「今年のマリノスはつなぐつなぐって聞いてたけど、マジで(マンチェスター・)シティみたいじゃね?」 「去年と全然違うチームだよな」 柏レイソルのホームスタジアムのゴール裏は、金曜日の夜から多くの目の肥えたサポーターで賑わっている。3月2日の第2節で拠地に迎えた横浜Fマリノスの前半のプレーを見て、彼らは口々にその印象を語っていた。 「山中(亮輔)なんて、あんなポジションにいるし」 少年時代から柏の下部組織で育ち、一昨季まで黄色のシャツを着ていたレフトバックは、アンジェ・ポステコグルー新監督が率いる新生マリノスのキープレーヤーのひとりだ。 ペップ・グアルディオラがバイエルンで始め、現在はシティでも採用する独特なサイドバックの動きが、オーストラリア人戦術家のもと、今季の横浜で実践されている。 “偽のサイドバック”(false sideback)や“転化型フルバック”(inverted fullb

    マリノスの超前衛戦術は実を結ぶか。“偽SB”山中亮輔が語る怖さと自信。(井川洋一)
  • ミキッチが「新たな家族」と惚れる湘南・塚田通訳のセルビア流伝達力。(杉園昌之)

    「切り替え!」 冷たい潮風が吹く湘南ベルマーレの練習場に曹貴裁監督の大きな声が響くと、耳慣れない抑揚のあるセルビア語も続く。 「トラスフォルマチア!」 今季、日で10年目のシーズンを迎えるクロアチア人のミキッチは、コーチ陣の指示を母国語とほぼ変わらないセルビア語で耳に入れ、いきいきとした表情で練習に打ち込む。新天地の湘南での会話は、ほとんどクロアチア語とセルビア語。英語ドイツ語も自在に操れるため、サンフレッチェ広島時代はドイツ語の通訳が付き、コミュニケーションに不自由することはなかったものの、慣れ親しんだ言語が一番しっくりくるという。 「やっぱり、母国語がいいね。今のほうが楽」 晴れやかな顔で話す言葉には、実感がこもっていた。 「(塚田は)ニューファミリーだよ(笑)」 Jリーグでは希有な存在と言っていいセルビア語の通訳を務める塚田貴志氏の存在は大きいという。 世界的なスーパーモデルと知

    ミキッチが「新たな家族」と惚れる湘南・塚田通訳のセルビア流伝達力。(杉園昌之)
  • スキャンダルで地に落ちた元“皇帝”。F・ベッケンバウアーの悲惨な現在。

    『フランス・フットボール』誌2月13日発売号は、その晩におこなわれたチャンピオンズリーグ・ラウンド16第1戦、レアル・マドリー対パリ・サンジェルマンを大々的に特集している。 冒頭を飾るのはキリアン・ムバッペとクリスティアーノ・ロナウドを巡る秘話で、他にもチアゴ・モッタのインタビューやフレデリック・エルメル記者のサンティアゴ・ベルナベウスタジアムの思い出話など中身は充実している。 それとは別に興味を引くのが、アレクシス・メヌージュ記者によるフランツ・ベッケンバウアーの近況レポートである。 ドイツだけに限らずヨーロッパ・世界サッカーの象徴でありレジェンドであるベッケンバウアーが、2006年ワールドカップ招致をめぐるスキャンダルでイメージが地に落ち、人も苦しんでいる。その影響は健康状態にも現れている。これほどショッキングなことがあるだろうか。 ベッケンバウアー、プラティニというふたりのレジェン

    スキャンダルで地に落ちた元“皇帝”。F・ベッケンバウアーの悲惨な現在。
  • 小平奈緒がオランダ修行で得たもの。「競技者としては、もっと……」(藤田孝夫)

    メダルが視野に入っていたはずの、自身2度目の五輪。 しかし、世界は想像以上の速さで進化していた。 目標とした大舞台で打ちのめされてなお、 なぜ彼女は新たな地へと旅立つ決意をしたのか。 新天地での生活から、彼女が得たものとは――。 平昌五輪スピードスケート女子500mで金メダル、 1000mで銀メダルを獲得した小平奈緒。 飛躍の地となったオランダでの日々を追った Number863号(2014年10月16日発売)の記事を全文掲載します! 9月中旬のオランダ。アムステルダム到着時の気温は15度。スキポール空港の駅から電車に飛び乗り東に約1時間、エルメロという小さな町に向かう。 「小平奈緒は今、どんな日常を送っているのだろう」 冬が来る前に、話を聞いておきたかった。駅から約30分、小径のどんぐりを踏みつけながら、グーグルマップを頼りにやっとの思いで合宿先のホテルに辿り着く。少し早めに待ち合わせ場

    小平奈緒がオランダ修行で得たもの。「競技者としては、もっと……」(藤田孝夫)
    michiki_jp
    michiki_jp 2018/02/26
    “「いつかスケート選手として最後を迎える時にも、ティアルフのリンクに立ちたいという夢はあります。そこでオランダ語で挨拶して、スケートが好きな人たちの記憶に残る選手になりたいな、って思ってます」”
  • “喫煙は?”と選手に聞いた就任時。反町監督と松本山雅の幸福な7年目。(塚越始)

    2012年、反町康治が松山雅FCの新監督に就任した。松はJFLからJ2に昇格し、反町は湘南ベルマーレの監督を退任した直後のタイミングだった。 前年のJリーグでは、柏レイソルがリーグ優勝を果たし、サガン鳥栖は初のJ1昇格を決めた。またベガルタ仙台が上位にい込み、ガンバ大阪の新スタジアム建設が決定する。 サッカー(球技)専用スタジアムの熱量が、街と人を育んでいく――。 そんな時代の到来を感じさせるなか、アルウィン(長野県・松平広域公園総合球技場)を拠地にする松は、'11年の観客動員最多1万1956人、また年間平均7461人というJFL新記録を作っていた。 「視界を遮るものがなく、柏より臨場感があるんじゃないか」とリサーチしていた反町は、一旦休息をとってEUROでも観に行くか……と考えていたが、「そんなことしていたら老け込んでしまうということだな」と、松に引き寄せられるようにオファ

    “喫煙は?”と選手に聞いた就任時。反町監督と松本山雅の幸福な7年目。(塚越始)
  • 小平奈緒が李相花へかけた言葉。「チャレッソ」の意味と2人の友情。(矢内由美子)

    平昌五輪スピードスケート会場「オリンピックオーバル」は、満員の観衆で埋め尽くされていた。 2月18日のメインイベントはスピードスケート女子500m。 バンクーバー五輪、ソチ五輪でこの種目を連覇し、韓国で“女帝”と呼ばれている世界記録保持者の李相花(イ・サンファ)が、五輪3連覇の偉業を達成するか。 あるいは、'16年10月からW杯と世界選手権で無敗を誇る小平奈緒が強さを証明するのか。 韓国メディアが開幕前から分厚く報じていた注目のレースは、ハイレベルなタイムと友情に満ちあふれる一戦となった。 号砲。 先に滑ったのは14組の小平だった。オランダのプロチームでの武者修行中に、ともに汗を流したカロリナ・エルバノバ(チェコ)との同走。スタートこそ流れ気味になった小平だったが、最初の100mを10秒26の素晴らしいタイムで通過すると、得意のカーブで一気に加速していく。 会場に渦巻いた「イ・サンファ」コ

    小平奈緒が李相花へかけた言葉。「チャレッソ」の意味と2人の友情。(矢内由美子)
  • ポジショナルプレー、これが決定版。グアルディオラに直接聞いてみた。(田邊雅之)

    「ポジショナルプレーという単語を最近よく聞くんですが、あれは一体何物ですか? 記事やを読んでも、今ひとつわからなくて……」 最近、こんな質問を受けることが多い。 たしかに「ポジショナルプレー」というフレーズは、難解に響く。考え方自体は昔から存在していたが、日では使われてこなかったし、「戦術」や「ポジショニング」との違いもわかりにくい。 ポジショナルプレーとは何か。 自分なりに定義すれば、「攻守を問わずにピッチ上で優位性を創りだすために、戦術システムと選手の配置、組み合わせ方を考えた上で、監督が選手たちに実践させるプレーや細かなポジション取り、基的なノウハウの集合体」となる。 さらに補足するなら「監督が自らの理念に基づいて」という前書きや、「これまでの戦術的なアプローチが、さらに進化し、精緻化されたもの」と締めくくってもいい。 もちろんこれはあくまでも総論だし、まだイメージがつかみにく

    ポジショナルプレー、これが決定版。グアルディオラに直接聞いてみた。(田邊雅之)
    michiki_jp
    michiki_jp 2018/02/19
    “ポジショナルプレーという考え方は、硬直した方法でプレーする発想のように聞こえるだろうが、実際には選手がピッチ上の異なる場所に移動する自由を与えてくれる。”
  • 監督は車イス、コーチはカメラマン。ブリオベッカ浦安、“J5”の挑戦劇。(戸塚啓)

    だけでなく世界的にも異色と言っていいコンビが、2018年のサッカー界に誕生した。 関東リーグ1部のブリオベッカ浦安が、車イスの監督と元スポーツカメラマンのコーチのもとで、2018年シーズンを迎えたのだ。 監督の羽中田昌(はちゅうだ・まさし)は、1980年代前半の高校サッカーのスター選手だった。将来の日本代表入りを期待されていた逸材は不慮の事故で選手生命を絶たれるが、'93年のJリーグ開幕を契機に指導者への道を志す。 '95年には、ヨハン・クライフが監督を務めるFCバルセロナのサッカーを体感するために、のまゆみとともにスペインへ留学した。クライフは少年時代からの羽中田の憧れであり、彼のサッカー観にできるだけ近くで触れたいとの思いが渡航の原動力となった。 現地では聴講生の立場でコーチングスクールへ通い、帰国後に日サッカー協会公認のS級ライセンスを取得した。監督として四国リーグ当時のカマ

    監督は車イス、コーチはカメラマン。ブリオベッカ浦安、“J5”の挑戦劇。(戸塚啓)
  • 内田篤人が指名した意外な重要人物。夏の移籍も「憲剛さんに相談したの」。(了戒美子)

    内田篤人が鹿島に戻って、早1カ月が経とうとしている。全てをかなぐり捨ててでも、もう一度活躍を誓う。そんな決意に満ちた移籍だ。 鹿島への恩返し、経験の還元ももちろんミッションとして抱えながら、内田は気で、W杯メンバーに滑り込もうとしている。 しかし、だ。 思い返してみると'14年ブラジルW杯当時、コロンビア戦で日の戦いが幕を閉じた直後、テレビ取材でも、ミックスゾーンでも内田は言っていなかっただろうか。 「(代表引退に関して)ずっと考えていた。人には言っていなかっただけ」 ハリルホジッチ監督就任以降は、最初のキリンチャレンジカップで招集され、出場したのみ。負傷とリハビリにほとんどの期間を費やしたのが理由ではあるが、一体どこで内田は代表入りを望むようになったのか。 なんとなくの気持ちはわからないでもないが、どこで大きく舵を切ったのか。Number944号のインタビューの際に尋ねてみた。 「や

    内田篤人が指名した意外な重要人物。夏の移籍も「憲剛さんに相談したの」。(了戒美子)
  • 妊娠9カ月までコートサイドに立つ。監督・竹下佳江の求心力の源は何か。(米虫紀子)

    昨年12月15日から開催された天皇杯・皇后杯全日バレーボール選手権大会ファイナルラウンドは、2016年に発足したプロチーム、ヴィクトリーナ姫路にとって初の全国の舞台だった。 姫路の竹下佳江監督は、コートサイドでじっと戦況を見つめていた。常に冷静なまなざしは、全日の司令塔として活躍した現役時代と変わらない。ただ、まもなく妊娠9カ月になろうかというお腹のふくらみは、チームジャージを着ていてもはっきりわかった。 ベンチには監督席があるが、竹下監督は試合中ずっと立ち続けていた。 「みんな心配してくれるんですけど、普段の練習の時も常に立っていますから。なるべく選手に近いところにいて、選手のことが一番わかる監督でありたいという思いがあるので」 引き受けたからには、決して妥協はしない。 ただ、監督を引き受けることは竹下にとってとてつもなく大きな決断であり、そこに至るまでには様々な葛藤があった。 当初

    妊娠9カ月までコートサイドに立つ。監督・竹下佳江の求心力の源は何か。(米虫紀子)
    michiki_jp
    michiki_jp 2018/01/11
    “だから、私はそういうことを望んでいるので、そこは絶対に(契約条件に)入れてくださいということは最初から言っていました。それを(契約に)入れておかないと、それこそ契約違反になりますから”